日光ケミカルズ株式会社-日光ケミカルズ担当者に聞く「従業員選択制」とJamfが生み出す5つのベネフィット

日光ケミカルズ株式会社は、コロイド化学と皮膚科学をコア技術として、スペシャルティケミカルの開発・製造・販売を国内外にて展開、多岐にわたるサービスを提供しています。コーポレートITチームでマネージャをされている情報セキュリティ責任者の東原雄一氏、同じくコーポレートITチームの松田禎史氏、Jamfを主担当として扱われている竹川妙子氏に、従業員選択制を採用するために行った改革や、実現によって得られたベネフィットなどを伺いました。

従業員選択制の実現
Jamf ProによるMac管理
AFSで導入コストの課題を解決

クラウドシフトが進めた従業員選択制

●東日本大震災をきっかけに始まったクラウドシフト

弊社ではクラウドを積極的に採用しており、サーバにはAWS(Amazon Web Services)を使用し、さまざまなクラウド製品を導入しています。クラウド化を進めるきっかけになったのは、2011年の東日本大震災です。事業継続計画や災害復旧を考えたときに、ITのインフラをどこに置くべきかという課題に直面し、2013年には基幹系システムのAWSへの移行を実施しました。こちらが成功したので、他のサーバもAWSに移行して運用するようにし、ネットワーク機器もクラウド化、多くのSaaSを採用して現在の構成となりました。 そういった災害復旧対策という側面も大きいのですが、ITのリソースには限りがありますので、オペレーションの最適化を進めるために、クラウド/SaaSを導入しています。クラウドシフトを進める中で、デバイス選択の自由度が向上しました。こういった経緯から、早い段階からiPadやiPhoneの利用が進み、現在はすべての社員にiPhoneが貸与され、クラウドのサービスを活用して生産性を高めています。(東原氏)

● 「従業員選択制」で社員エンゲージメントを向上

弊社では、従業員が使用する業務端末をWindows PCかMacかのどちらかを選択できる「従業員選択制」を導入しています。元々の始まりとしては、マーケティングや国際部を中心にMacを導入していたのが、徐々に部門単位で広がり、現在のような環境となっています。 クラウドシフトがこの選択制が定着化できた非常に大きな要因であることは確かですが、一人ひとりの社員の声もこの変革を強力に後押ししました。プライベートでもユーザの多いiPhoneとの親和性が高いことから、従業員のMacへの利用意向が高まってきました。業務パフォーマンスの支えとなる社員エンゲージメント向上のためにも、満足できるデバイス選びを手伝うことができる仕組みが「従業員選択制」です。 一般的にはMacの導入はWindowsと比べてコスト が障壁になるというイメージが持たれていますが、 弊社ではAFS(Apple Financial Services)を導入することで解決しています。AFSは、インベントリ管理が楽ですし、マシントラブルへの備えも安心です。(松 田氏)

※AFS = Apple Financial Services 月々の費用を抑えながら最新の端末を利用できる、Appleのリースサービス https://www.apple.com/jp/financing/

●ヒューマンリソース最適化のためのSaaS導入

弊社の主軸はITではないため、ITに多くのリソースを割くことはできません。プロダクト選定において、ITに関わる部分の効率化が重視されます。SaaSはあくまでヒューマンリソースを最適化するために導入しています。使いにくい製品を導入し、そのサービスに振り回されるようでは本末転倒です。カタログに書いてあることができない、あるいは使いこなすまで時間がかかってしまうような製品を導入するわけにはいきません。 中でもMDMの選定には迷いました。Jamfの前には他社のMDMを使用していましたが運用が煩雑で業務の効率化には至りませんでした。タイミング的にも新しいMDMの導入を検討していた際に、「Jamfはカタログ通りに動く」という評判を耳にし、導入を決定しました。実際、導入からカタログ通りに動いてくれたので、状況は飛躍的に改善されました。(東原氏)

カタログ通りに動くJamf

● 「あっさり終わったこと」が実はすごい

Jamf導入環境下でユーザとして初めて管理下のデバイスを触った際には、貸与されているiPhoneでの操作は再起動のみで、非常にあっさり終わった印象です。現在、管理者としてJamf上で行われていることを見ると「あっさり終わったこと」が実はすごいことだと実感しています。(松田氏)

私自身はJamfの前に導入されていたMDMを扱ったことはないので比較することはできませんが、Jamfに関してはカタログ通りに動作しないと感じたことはありません。 弊社では役職や部門ごとに異なったアプリを使用しているのですが、それぞれが必要としているアプリをしっかり配布できています。スマートグループを活用して配布していますが、要望があれば個別に対応しています。ABMからJamf、デバイスへの反映までとても速く、操作はクリックだけで非常に簡単に配布できます。リクエストがあったアプリはセキュリティ上問題なければ、ユーザがすぐに使用できます。少ない工数でグループ分けから配布まで行えるので、非常に助かっています。(竹川氏)

● Macユーザからの問い合わせはほとんどなし

キッティングに関しては総務部が行っています。作業はIDとパスワード入力と、電話帳アプリの有効化といったものだけですので、総務部の担当者のワークロード自体はかなり低減しています。 社員からの問い合わせに関してですが、Macを使用しているユーザからの問い合わせは、プライベートでも使用されている方が多いせいか、ほとんどない状況です。(竹川氏)

MacやiPhoneはハードとOSを一貫してアップルが作っており、シリアル1つでつながっているので、Jamf上でも管理しやすくなっているのではないでしょうか。(松田氏)

日光ケミカルズ・コーポレートITチームの今後

● オペレーションのローコスト化をさらに進めたい

コーポレートITチームとしては、デバイスのパッチが適用されている状況などをスコアリングしてログインの判定に適用したり、デバイストラップを進めたりといったことを計画しています。 また一部出来上がっていますが、スマートHR(クラウド人事労務ソフト)とアクティブディレクトリ(AD)をつないで、入社処理の際にAD側にユーザが作られて、その情報がOktaに連携していくというように、より一層オペレーションのローコスト化を実現していきたいと考えています。(東原氏)

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