Jamf National User Conference2020が開幕、 Apple Enterprise Managementプラットフォームによるリモートワーク、 遠隔学習、遠隔医療の未来の姿を提示

Jamf(ジャムフ、本社:米国ミネアポリス、CEO: Dean Hager、NASDAQ:JAMF)は、世界中の1万5千人以上のApple IT管理者が集まる第11回Jamf National User Conference(以下JNUC)をオンラインで開幕しました。「これまでにない年(a year like no other)」をテーマに、Apple Enterprise ManagementプラットフォームがいかにIT部門による事業、教育、医療現場のデジタル変革を可能とし、社員、看護師、医師、教育者、学生に貢献できるかについて紹介しました。

JamfのCEO、Dean Hagerは次のように述べています。「2020年はこれまでとはまったく異なる年となりました。ゼロタッチでのアプリケーションでの展開や教育や医療サービスのオンラインによる提供など、これまで実現不可能と考えられていたワークフローが現在では必須となっています。JamfはMDMの枠組みを大きく超え、Appleが開発する製品と、企業や組織が社員や生徒、患者さんに貢献しサービスを提供するために求められるものとのギャップを埋めます。Apple IT管理者が集まる世界最大のオンラインコミュニティであるJamf Nationが企業や組織のデジタル変革を主導していることを嬉しく思います」

どこでも仕事ができる環境を実現

新型コロナウイルス感染症により在宅勤務がかつてないほどに推進されました。IT部門は新たなデバイスに接触することなく社員の自宅に発送し、社員が必要なリソースに安全に接続し、どこからでも仕事ができるようにする必要があります。JamfのApple Enterprise Management(AEM)プラットフォームは、企業のAppleライフサイクル全体を自動化できる唯一のAEMソリューションです。リモートワークを強力に支援する主な新機能は以下のとおりです。

  • 合理化された認証およびID管理、生体認証によるセキュリティ強化
    IT部門は、単一のクラウドIDクレデンシャルにより、適切な社員がハードウェアやリソースにアクセスし、ユーザが生産性を落とすことなく業務を推進するために必要なあらゆるものにアクセスできるようにする必要があります。最新版のJamf Connectはログインおよび認証の流れを刷新し、よりネイティブでAppleらしい使用感をエンドユーザに提供します。インストーラのパッケージも簡素化することで、IT管理者はより簡単にJamf Connectを導入しユーザに展開することが可能となりました。

また、多要素認証にスマートカードなどの管理されていない高価なハードウェアを利用するのではなく、iPhone、Face ID、Touch IDを利用してパスワードの必要ないワークフローによりMacプロビジョニングプロセスの安全性を確保することができます。社員はJamf Connect iOSアプリのMicrosoft Azure ADクレデンシャルを利用し、BluetoothでペアリングされたMacで認証されたiPhoneに証明書をロードすることが可能です。また、iPhone搭載のFace IDやTouch IDなどの生体認証を活用し、さらにIT管理者の設定によってはPIN番号を入力することでMacのロックを安全に解除し、必要なリソースにアクセスできます。パスワードレス認証のワークフローのベータ版は今年中に公開予定です。一般提供開始は2021年の早い段階を予定しています。

JamfはクラウドIDを使用してデバイスを展開するソリューションを引き続き開発しています。また、macOS、iOSではAppleネイティブのシングルサインオン拡張のフレームワークが提供されており、マネージドデバイス上でIDプロバイダの拡張機能と合わせて利用することで、エンタープライズアプリケーションへのログイン体験を大幅に向上させることができます。今回のJNUCでは、Jamf Self Serviceポータルにアクセスしながら透明性の高いAzure AD認証を可能にするMicrosoft Enterprise SSO Pluginのデモを行いました。

  • Microsoftとの連携拡大により、iOSデバイスへの条件付きアクセスを実現
    JamfはiOS Device Complianceを投入し、Microsoft Enterprise Mobility + Securityとの連携を拡大することを発表しました。現在プレビュー版を提供しており、間もなく全顧客向けに提供開始予定です。これにより企業や組織はiOS管理にJamfを採用しつつ、Microsoft Endopoint Managerのコンプライアンス状況などの重要なデバイス情報を共有することができます。IT部門は、Apple専用のJamf機能を活用してAppleエコシステムを管理し、企業データにアクセスできるユーザを、コンプライアンスを満たしたデバイスから、承認されたアプリを利用する信頼できるユーザに限定する条件付きアクセスも設定することができます。
  • あらゆる場所からリソースにアクセスするデバイスの安全性を確保するApple専用のエンドポイント保護
    今回のJNUCでは、先日提供開始したエンタープライズエンドポイント保護ソリューションJamf Protectの重要な新機能を紹介しました。これにはmacOSのインシデントを特定し阻止する幅広いマルウェア防御や、デバイスが企業ネットワークに接続していなくてもあらゆるデバイスの活動をリアルタイムに幅広く監視する一元ログ転送などが含まれます。

Starling Bankのワークプレイステクノロジー担当責任者、Joe Steele氏は次のように述べています。「新型コロナウイルスの感染拡大により、当社のリモート管理ツールの実力が試され、Jamfは期待に応えてくれました。行員は生産性を実現するために必要なリソースに接続し、デバイスを安全に管理できるようになったため、無期限にリモートワークできる体制が整いました。Jamfにより、今後のあらゆる状況にワークフローを対応させることができます」

またJamfは、Jamf環境の拡張機能を提供する中核ハブ、Marketplaceの主なアップデートも発表しました。現在、Marketplaceでは先日発表されたJira、ServiceNow、Splunkとの統合を含め、350ツールが提供されています。このたびのアップデートには発見機能の強化、Marketplaceの最新情報のよりかりやすい表示、IT部門によるカスタム設定を大幅に簡素化するツールへの直接アクセスなどが含まれます。

遠隔医療の実現

Jamfは医療従事者を守りつつ患者さんが必要な医療を受け、大切な人と繋がり続けることができるよう、新たな遠隔医療ワークフロー(英語)を発表しました。前例のない状況のなかで、JamfのVirtual Visitsにより世界中の医療機関はZoomやMicrosoft Teamsなどのサードパーティー会議ツールをiPadやiPhoneに設定して速やかに展開することができます。IT部門がデバイスに触れなくても、医師や看護師がーが簡単にオンライン回診を実施したり、患者さんが病院外の家族や友人と繋がったりすることができます。さらに、患者さんの退院後はVirtual Visitsが自動的にデバイスのデジタルワイプを実行し、次の患者さんが利用できるようにします。この新たなワークフローにより、診察などの際に必要な個人防護具(PPE)の使用を抑制しつつ質の高い医療を提供することができます。

Oxford HealthのITプロジェクトマネージャー、Holly Panting氏は次のように述べています。「Virtual Visits」を使うことで、複雑なテクノロジーを駆使しなくても患者さんに簡単に繋がり続けてもらうことができ、患者体験を向上させることができます。Jamfの柔軟性によりこれらのデバイスの展開、管理が容易になります。ソリューションを素早く立ち上げ、安全に展開できるようになりました」

遠隔学習の実現

この春、学校は急に遠隔学習への転換を迫られました。今後2020年度を通してハイブリッド体制を推進しつつ、いつでも即座にオンラインに移行できる体制を整えておく必要があります。Jamfは教師が生徒から10フィートの距離にいても10マイルの距離にいても教育を実践できる包括的なソリューション、「Learn Anywere」を発表しました。Learn Anywhereには教師が生徒とやり取りし、魅力的なリソースを活用し、あらゆる環境で学習目標を評価するための新機能が含まれます。

  • リモート授業
    Zoom、Microsoft Teams、Google Meetなどの信頼性の高い会議ツールを使い、ワンクリックでオンライン授業や生徒との1対1のミーティングを設定できるユニークな機能
  • 挙手機能
    生徒は行き詰まった時に、教師に直接質問したいことがあります。挙手機能により、生徒は実際に教室にいる時と同じように、オンラインで教師に質問したり発言することができます。
  • Jamf Assessment(オンライン試験対応)
    これまで、試験監督員のいる環境で試験を実施するオンラインの完全な手法は存在しませんでした。Jamf Assessmentアプリでは、試験監督員が画面のライブ記録と生徒の様子を同時にカメラを通して見ることができます。Jamf ProまたはJamf Schoolによる設定が可能で、背景色のカスタマイズ、オンライン試験サイトの設定、動画や試験画面の幅の調整などを行えます。生徒は在宅学習を迫られるなか、大学入試などの非常に重要な試験を受験し、進路を進み続けることができます。
  • Jamf TeacherJamf ParentJamf School Studentアプリ
    Jamf Teacher、Jamf School Student、Jamf Parentは使いやすい統合アプリで、先生と生徒のやり取りを向上させ、保護者が子どもの学びやデバイスの利用状況により深く関与できるようになります。

Manor Independent School Districtの授業革新ストラテジストのJacob Luevano氏は次のように述べています。「Jamfにより当学校区は教室での授業から遠隔授業に24時間で移行できました。アプリ、リソース、便利な最新技術にアクセスできなかった多くの生徒が今ではアクセスできるようになりました。これにより他の生徒や教師と繋がることができ、教室から手元のAppleデバイスによる在宅学習にシームレスに移行することができました。」

Jamf Teacherアプリは現在Jamf Pro顧客向けに提供されており、Jamf TeacherとJamf School Studentアプリは間もなくJamf School顧客向けにmacOS上で提供開始されます。

Jamfはまた、IPO収益の一部を活用して、銀行パートナーやスポンサー金融機関との協業により、Innovative Hubという新たなAppleクラスルームを4つ開設することを発表しました。都市部の貧困の根絶に取り組むUrban Ventures、地域向上のためのアイディア実施を支援するNGOであるMATTER ngoと協力し、Jamfとスポンサー金融機関は米ミネソタ州のミネアポリスとセントポールおよびアフリカのジンバブエにInnovation Hubを開設する計画を発表しました。Innovation Hubには、大学進学や就職に向けた準備のための授業や放課後プログラム向けのAppleテクノロジーを搭載します。また、JamfとUrban VenturesはMobile Innovation Hubも立ち上げます。これは十分な機材が揃っていないミネアポリス全域の提携校向け専用に提供するもので、協業スペース、iPad、Apple TV、Spheroボール、ドローン、学習アプリで構成され、コーディングなどのさまざまな内容にわたるカリキュラムを強化します。

Jamfについて

エンタープライズ向けApple製品管理プラットフォームのデファクトスタンダードであるJamfは、人々が愛してやまないAppleエクスペリエンスを、Jamf Proをはじめとする製品や、世界最大のApple IT管理者向けコミュニティであるJamf Nationを通して、企業、学校、政府機関へと届けています。Jamf Japanは、その日本法人です。詳細は、https://www.jamf.com/ja/ をご覧ください。