S.U.P.E.R.M.A.N. II:スクリプトとワークフローを使用してmacOSのアップデートとアップグレードを促し、適用させる方法

MacjutsuのKevin M. Whiteが、大幅に改善された機能と数々の新機能を備えたS.U.P.E.R.M.A.N.(通称「SUPER」)を携えて、再びJNUCにやってきました。

October 11 2023 投稿者

Ivna O'Neill

S.U.P.E.R.M.A.N.は、Software Update Policy Enforcement with Recursive Messaging And Notifications(再起的メッセージと通知を用いたソフトウェアアップデートの適用)の頭文字をとったもので、macOSのアップデートやアップグレードをユーザに促し実施させるための自動ワークフローを管理者に提供するオープンソースのスクリプトです。

OSバージョンとターゲットの差異、アップデート実施および延期のオプションの少なさ、ユーザに対するメッセージの不十分さ、不親切なユーザインターフェースなど、さまざまな問題を克服することを目的として生まれたSUPERは、わずか1年の間に数百もの組織で採用され、数千台のmacOSコンピュータへのパッチ適用に貢献しました。

JNUCの今回のセッションでは、まずSUPERの基本的な機能が紹介されました。

  • IntelおよびAppleシリコンベースの両方のMacに対応した、アップデートとアップグレードの完全自動化
  • カスタマイズ可能なダイアログと通知
  • 延期および期限に関するさまざまなオプション
  • 幅広い検証およびログ作成

2023年6月にリリースされたバージョン3の主な変更点は以下の通りです。

  • より素早いmacOSアップグレードや緊急セキュリティ対応(RSR)アップデートを含む、最新のワークフローのフルサポート
  • 問題検出および緩和措置の堅牢化
  • ダイアログのカスタマイズ機能の強化
  • セルフサービス型ワークフローのサポート
  • カスタマイズ可能なユーザ認証ダイアログ

SUPERのデフォルトのワークフローには、macOSアップデートのチェック、ダウンロード、準備が含まれており、ユーザに再起動を促したり、必要に応じて再起動を強制したりすることも可能です。インストール後に再起動すると、利用可能なすべてのmacOS以外のアップデートがインストールされ、Jamf Proのインベントリとチェックインポリシーが検証されます。

また、アップデートやアップグレードのスケジュールを管理するために、延期や期限のオプションもいくつか用意されています。ユーザ向けに表示されるダイアログボックスは、テキスト、マークアップ、HTML、画像、またはビデオなどで自由自在にカスタマイズすることができます。

Jamf Pro経由でSUPERを導入

SUPERはJamf Pro経由で簡単に導入することができます。スクリプトはそのままJamf Proポリシーに追加でき、最大8つのポリシーパラメータを設定することができます。認証情報を使わないオプションも、構成プロファイル経由で利用できます。SUPERは単独で、またはJamf Proを通して定期的に再実行できます。

Jamf Pro経由でSUPERを使用する際のベストプラクティスをいくつかご紹介します。

  • Jamf Proのインベントリ管理機能でソフトウェアのアップデートの有無を確認するよう設定されている場合、ポリシーでSUPERのインベントリチェックを行うことはお勧めしません。
  • ポリシーを再実行してSUPERだけをアップデートすることも可能です。
  • SUPERをローカルインストールし、すぐにアップデートを行わない場合は、ポリシーのスクリプトパラメータでアップデートをスキップするように設定することが可能です。
  • ポリシーのスクリプトパラメータでSUPERのリセットを行うと、古い設定をクリアできます。
  • 機能拡張属性のスクリプトについては、GitHubのsuper wikiをご覧ください。

近日公開のバージョン4

スタイルと分かりやすさが改善されたSUPERの最新バージョンでは、より信頼性が高く常に常にバックグラウンドで稼働するLaunchDaemonが追加されます。ベータ版はすでに入手可能で、製品版は今年後半にリリースされる見込みです。

SUPERの詳細や使用開始についてはこちらをご覧ください。

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