スクリプティングにAIを使うことはできるのか

AIの目覚ましい進化、特に高度なチャットボット技術がもたらす可能性に関するニュースを目にしない日はないと言ってももいいでしょう。新世代のAIボットは、統計モデルを使用して複雑なテキストを生成することができ、ここには実際に機能するコードも含まれます。

IT管理者はこれをどのように活用すべきなのでしょうか？模索すべきエリアのひとつとして挙げられるのが、複雑な語彙や反復作業が必要となるスクリプティングです。

AIとは

まず最初に問うべきことは、そもそも「人工知能」とは何なのか、ということです。

AIは映画などで恐ろしいものとして描かれることもありますが、信頼できるソースによれば、コンピュータが自己意識や生命を持つようなことはありません。

メリアムウェブスター英英辞典の定義を借りれば、AIとは「新しい状況や試練に対処するための能力、または優れた判断力」であり、これをより現実的な言葉で言い換えれば、「コンピュータをプログラムして人間と同様に問題解決できるようにする」ということになります。

そして今、OpenAIという会社のおかげでオンライAIツールが急増しています。

OpenAIとは

OpenAIが開発した新しいオンラインツール「ChatGPT」を使ってこの質問に答えるならば、Open AIとは「安全かつ人類にとって有益な形でのAI開発を支援するために、人工知能の研究を行っているラボ」であり、「言語処理、機械学習、ロボット工学にAIを活用する方法を探り、ソフトウェア開発者がプロジェクトに組み込めるツールを開発」しています。

スクリプトを書くためにOpenAIを使うことはできるのか

では、IT管理者がシェルスクリプトを書く際にAIを活用することはできるのでしょうか？

この質問に答えるためには以下の3つの点を考慮する必要があります。

• AIは有用なシェルスクリプトを書くのを助けてくれるのか
• AIは人間の質問に答えることができるのか、そしてその際にAIに「話し掛ける」必要はあるのか
• AIのメリットとデメリットにはどのようなものがあるのか

スクリプティングにAIを使うべきなのか：結論

実際にスクリプティングに高度なチャットボックス技術を利用した検証では、いくつかのメリットとデメリットが発見されました。

AIを活用するメリット：

• 一度反応すれば、その後何度も回答する必要がなくなる
• ひとつのコマンドを与えるだけで、完結かつ適切な例を挙げてくれる
• 包括的で多言語に対応している（OpenAIの場合）

予想されるデメリット：

• 正しい答えを得るためには、そもそも正しい質問をしなければならない
• 答えは常に正しいとは限らず、むしろ間違っていることも多い
• 質問が複雑であればあるほど、答えが間違っている可能性が高くなる
• AIは答えがわからなくてもそれを伝える方法を知らない

AIについて説明したこちらのブログも併せてご覧ください。