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数字で見るエンタープライズにおけるMac:CIOの視点

Cisco社のSVP兼CIOであるフレッチャー・プレヴィン氏がJNUCに再び登壇し、同社の従業員選択プログラムについて興味深い話を聞かせてくれました。プレヴィン氏は、プログラム開始12ヶ月間にわたって13万人の従業員から収集したデータを提示し、このプログラムが従業員の幸福度やパフォーマンス、IT部門、そして組織のセキュリティに与えた影響について掘り下げました。実際のプレゼンテーションはこちらからご視聴いただけます(英語のみ)

Cisco社のIT部門は最近、従業員選択プログラムを拡張し、PCとMacの両方から選べるよりパーソナライズされた体験の提供を開始しました。さらに今年中にはLinuxのサポートも開始される予定です。プログラムが新たに生まれ変わってからの1年、同社のIT部門は、従業員選択プログラムが組織全体に与える影響をよりよく理解するために分析を行ってきました。この調査では、99カ国にまたがる13万人以上の従業員のデータが分析されました。

このプラグラムについて話すために再びJNUCに登壇したのは、Cisco社でSVPおよびCIOを務めるフレッチャー・プレヴィン氏です。エンタープライズにおけるMacの採用プログラムをIBMとCiscoの2社で率いた経験を持つ同士は、まさに従業員選択プログラムの第一人者と言えます。今年のセッションでは、このようなプログラムが従業員とビジネスの双方に及ぼす影響、そしてこうした取り組みが組織にもたらす利益と課題について興味深いデータが発表されました。

選択できるということのメリット

私用の携帯電話やコンピュータを購入する時、私たちは見た目や操作感、機能性、他のデバイスとの互換性など、個人的な好みに合わせて製品を選びます。毎日使うデバイスに好きなものを選べるかどうかは、デバイスとの付き合い方に大きな影響を与えます。従業員選択プログラムの核心にあるのはこの考えです。

デバイスの選択肢を与えられたCisco社の従業員の多くはMacを選択し、そのことを後悔していないことがわかっています。MacかPCかの選択を迫られた結果、従業員の60%が現在Macを使用しており、24%はデバイス更新時にPCからMacに切り替えています。しかし、このようなエンタープライズにおけるMacの人気は今に始まったことではありません。IDCもつい最近、同じような傾向を予測する最新の調査をリリースしています。

好きなデバイスを選択できることで従業員の幸福度が上がるのは当然のことかもしれませんが、生産性についてはどうでしょうか?Macを使うビジネスは、生産性を飛躍的に向上させることができます。Cisco社が社内で行なった分析によると、Macを使用するスタッフをサポートするために必要なIT管理者は、PCに比べて33%少ないことが分かっています。しかし、利益を得たのはIT部門だけではありません。同社のデータは、その他の従業員にとってのメリットの増加も示しています例えば、Macを使用する営業チームはPCを使用するチームに比べて、案件の作成と商談数がそれぞれ9.8および10.9多く、取引成立も9.9上回っていることがわかっています。また、同社のソフトウェアエンジニアも、Macを使用することで書き出すコードが約11.5%も多くなっています。

Appleを使用しているCisco社の従業員は、ITに対する満足度も高いことがわかっています。MacとiPhoneの両方を所有し、Appleの強力なエコシステムを包括的に活用しているユーザのITサポートに対する満足度は83%でした。

ビジネス面での従業員選択プログラムのメリット:セキュリティの向上とコストの削減

従業員選択プログラムによって向上するのは、従業員の生産性、幸福感、および満足感だけではありません。

Cisco社では以下のようなデータが出ています。

  • 同社の脅威検出ソフトCisco Secure Endpointのデータによると、Macユーザが経験するサイバー脅威はPCユーザの約5倍少なく、ウイルスにまつわる問題も9倍少ないことがわかっている
  • 生体認証を利用しているPCユーザが29%であるのに対し、Macユーザの場合は89%と非常に高く、セキュリティの強化が認められる
  • Windows 11のアップグレードプロセスが6ヶ月かかったのに対し、macOS Venturaのそれは約1ヶ月と非常に効率的で、Macの最新のテクノロジーへの適応能力の高さを示している

従業員にデバイスを支給するにあたって、Macの初期費用が高いことは組織にとって懸念事項となり得ますが、Cisco社の調査によると、モデルによって異なるものの、Macの方が3年間で148〜395ドルほど安く済むことがわかりました。

オープンソースのTCO(総保有コスト)計算ツール

Cisco社は、従業員選択プログラムに関するデータをどのように割り出したのでしょうか?同社のIT部門は、コストの観点から同プログラムの主要な要素を分析するために、TCO(総保有コスト)計算ツールを自社開発しました。さらに、同社のデバイスエクスペリエンス部門は、このツールのオープンソース版を業界向けに開発およびリリースしています。Cisco社のMacとWindowsのTCOを割り出すために使われたこのツールを開発したチームは、それぞれ10万台以上のデバイスを持つ3つの大企業向けにデバイスのTCO計算ツールを開発した経験をもちます。彼らはこのツールをコミュニティと共有し、他の組織にも活用してもらうために、オープンソース版を開発しました。

オープンソースのTCO計算ツールの詳細はこちらから

結論

「Ciscoでは、スタッフが最大限に力を発揮できる環境を目指して、新たなMacエクスペリエンスを模索しています。ハイブリッド環境で働く世界中のスタッフに向けて強固な従業員選択プログラムを導入するにあたり、Jamf Proという頼りになる製品があることはとても力強いです」

- フレッチャー・プレヴィン、Cisco社SVP/CIO

プレヴィン氏は、Cisco社のIT部門の使命は全従業員が最大限に力を発揮して仕事ができる環境を提供することであると考えており、実際に従業員からも「生産性とセキュリティが向上した」という嬉しい声が届いていると述べました。Mac@Ciscoプログラムの強化と、従業員選択プログラムの全体的な見直しにより、従業員の満足度がさらにアップし、同時にセキュリティと生産性が向上していることを、データは証明しています。

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