ゼロタッチデプロイとは?
ゼロタッチプロイのコンセプトは極めてシンプル。管理者やIT担当者が、一元化された場所からデバイスの設定とセキュリティ保護を行い、デバイスごとに手動でセットアップする手間を無くします。
それだけではありません。ゼロタッチデプロイは、単に登録や設定をリモートから行えるだけでなく、モバイルデバイス管理(MDM)を使用することで、1人の管理者が数十台、数百台、あるいは数千台のデバイスを設定し、セキュリティを確保することも可能です。さらに管理者がその場にいる必要もないので、ユーザが選んだ場所、タイミングで始められ、ユーザは直接送られてきたデバイスの包装を解いて、電源を入れるだけで、すぐに登録プロセスをスタートできます。
Jamfが提供するカスタマイズ可能なアプリカタログ、Self Serviceなどを導入しているMDMベンダーは、従業員のエンパワーメントと生産性の向上、そしてセキュリティの強化を図ることが可能です。個々のユーザが組織が承認したリストから必要なアプリを自身で選択し、IT部門が関与することなく安全に仕事に取り掛かることができます。
特に異なるタイムゾーンに人材が点在するグローバルな組織や、毎月多くのポジションを採用する組織においてこの有用性は明らかです。
Apple環境においてゼロタッチデプロイはどのように実行されますか?
ゼロタッチデプロイを提供するモバイルデバイス管理(MDM)プロバイダはApple製品とシームレスに統合する必要があります:
- Apple Business ManagerおよびApple School Manager:これらの企業および学校向けプログラムは、デバイスの自動登録によってゼロタッチが有効になります。デバイスが初めて電源が入った時にシリアル番号を認識し、自動的に(MDM)サーバに登録します。
- Appとブック:組織がアプリライセンスや電子書籍を一括購入し、個々のユーザに直接配布することができます。
- 管理対象Apple ID:これらのIDは組織によって所有され、個人のApple IDとは異なります。IT部門は、従業員がデバイスを使用する間、管理対象Apple IDを特定の個人のメール・アドレスと電話番号に紐付け、アプリ管理者は管理対象Apple IDがアクセスできるサービスを管理します。
ゼロタッチデプロイはセットアップでしか利用できない?
セットアップで非常に役に立つゼロタッチデプロイですが、実はデバイス導入のセキュリティを確保し、クラウドセキュリティでも絶対に欠かせない存在です。
リモートワークやハイブリッドワークを採用する組織が増えるにつれ、クラウドのセキュリティは必然的に複雑になりました。ゼロタッチデプロイを使ってアップデート、パッチ、暗号化、ユーザIDなどを自動化することで、ユーザによるミスの可能性を排除し、またセキュリティアップデートやアクセス許可、管理対象IDやアクセスベンダーとの統合、アプリが利用可能になり次第、フリート全体に直接プッシュします。
何らかの形で自動化を導入することなく組織のデバイスをセキュアに保つことはできません。そしてゼロタッチデプロイの導入なくして自動化は不可能です。
ゼロタッチデプロイを提供するMDMの選び方
ベンダーの選択と同じように、組織はリーダーやIT部門とじっくり話し合い、それぞれの状況に必要な管理レベルを正確に理解する必要があります。
さらにゼロタッチデプロイのソリューションはすべて同じではありません。例えばそのベンダーはJamf Proのように、BYODデバイスをゼロタッチデプロイの対象に含んでいますか?
システムがパッチワーク化する必要がありますか?Jamfの全製品が提供している即日サポートをそのベンダーは提供していますか?
真の即日サポートを受けられず、会社所有のデバイスであれ従業員所有のデバイスであれ、すべての デバイスを一斉にアップデートできないのであれば、接続は極めて脆弱で、組織内で業務に使用されるすべてのデバイスをIT担当者が1台1台時間をかけて対応していくことになります。これは、従業員の稼働率、全従業員の対応力、ベンダーがどれだけシームレスに対応できるかで大きく左右されます。
MDMがサービスのあらゆる面でゼロタッチデプロイを提供するようにすることで、こうした複雑な要因がすべて取り除かれ、Apple製品を導入する管理者は一息つけるようになります。
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