企業・組織におけるApple製品の管理とセキュアな運用のための業界標準ソフトウェアを提供するJamf(本社:米国ミネソタ州、NASDAQ証券コード:JAMF)は、企業によるテクノロジーへの投資を最大化し重要なコンプライアンスニーズに対応するために、新たに開発した機能の数々を、現地時間4月9日に開催した自社オンラインイベントで発表しました。エンタープライズ向けと教育業界向けにそれぞれ開催されたイベントでは、JamfのAppleファーストおよびAppleベストな管理とセキュリティプラットフォームにおける、新機能と今後の各種機能アップデートが紹介されました。
Jamfの最高顧客責任者であるサム・ジョンソンは、次のように述べています。
<コンプライアンスとセキュリティのベンチマークの実施を合理化>
- 「Jamf Protect」の「コンプライアンス・ダッシュボード」により、デバイスのコンプライアンス状況の可視化がカスタマイズ可能に:Appleデバイスに内蔵されたセキュリティ機能を強化し、可視性や予防、制御、修復能力を向上させる「Jamf Protect」に、カスタマイズ可能な「コンプライアンス・ダッシュボード」機能を追加しました。この新機能は、デバイスグループ全体のコンプライアンスを可視化します。(CISベンチマークに準拠)。これによりJamfを使用するIT管理者は、ベースライン・スコアまたは「フリート・ハードニング・スコア(デバイスグループ堅牢化スコア)」の集計を表示できるだけでなく、デバイスグループ内のコンプライアンス問題を理解し解決するために、特定の詳細に絞り込んで確認することができます。
- iOS・iPadOS向け「Jamf Pro」の「Compliance Editor」により、モバイルデバイスのコンプライアンス遵守に関する曖昧さを解消:「Compliance Editor」は、「Jamf Pro」のデプロイ可能な設定ファイルを生成するツールで、組織はCISベンチマークの基準を満たすことができます。今回のアップデートでは、本機能がiOSとiPadOSをサポートし、Mac、iPhone、iPadで一貫したセキュリティ・ベンチマークの基準を満たすことができるようになりました。本機能を使えば、管理者は数回のクリック操作だけで、選択したベンチマークにエンドポイントデバイスを準拠させるために必要な数百の詳細設定を生成できます。
- Jamf Proの「Jamf Routines」により、強力な自己修復ワークフローを実現:新たに提供開始された「Jamf Routines」は、Jamf Proのユーザに、ITチームの業務対応力を高め効率化する新しい自動化と統合機能をノーコードで提供します。現在、管理者はJamf ProとSlackまたはMicrosoft Teamsの統合を設定し、デバイスがコンプライアンス遵守の状態から外れた場合など、特定の基準に基づいて自動アラートを送ることができます。この機能を使うと、管理者はデバイスをコンプライアンス遵守状態に戻すためにJamf管理フレームワークの再デプロイが必要になるタイミングを指定することもでき、全体的なセキュリティとコンプライアンスの状況を改善することができます。
<「Jamf Connect for macOS」の「権限昇格」により、一時的かつ条件付きの管理者権限を付与>
企業のクラウドIDプロバイダーと「Jamf Connect」を活用し、有効なユーザ認証と承認に基づいて、ローカルのmacOSアカウントの管理者権限を、条件付きで一時的に付与する新機能「権限昇格」の提供を開始しました。Jamf Protectと統合すれば、権限が付与されている間、Jamfはデバイス上で実行されている高いレベルの権限が必要なタスクに関して、詳細なテレメトリー(デバイスのパフォーマンスデータを収集し、監視と分析のために遠隔地に送信するプロセス)を提供します。これにより、macOS上でのセキュリティ侵害検知と侵害対処を支援しながら、エンドポイントデバイスの活動を監査するサポートを行います。
<Appインストーラ内のApp Version Control(以下、アプリバージョン管理)により、アプリの更新と保護を維持>
Jamfは、Appインストーラを改善するために、アプリバージョン管理の最新版の提供を始めました。本アップデートにより、管理者のAppインストーラのデプロイに対する権限が強化され、管理者が少数のデバイスグループでバージョンをテストし、準備ができた時点でバージョンを手動選択して対象範囲のコンピュータにデプロイできるようになりました。自動と手動のいずれかを選択してアップデートのバージョンを指定できるため、管理者は環境内の Appインストーラパッケージに対する管理を柔軟に行うことができます。
<Jamfは最新のデバイスをサポートし、Apple社の事業スピードに合わせて革新を継続>
Jamfは全てのJamfプラットフォームで「Apple Vision Pro」のサポートが可能になったことを再度発表しました。Jamf Proを使用することで企業は、Apple Vision Pro向けのエンタープライズアプリや設定に関する登録やデプロイの効率化を行うことができます。Apple Vision ProのユーザはJamf Connectを使用して、セキュアなIDベースのアクセス制御を必要とするウェブやネイティブのあらゆるアプリの企業リソースに、安全にアクセスすることができます。Jamf Protectは、iPhone、iPad、Macで使用されているものと同様の、デバイス全体のモバイル脅威対策やネットワーク保護、コンテンツフィルタリングの使用方法をApple Vision Proでも使用できるようにし、脅威からデバイスを守ります。
Jamfはまた、端末の登録やインベントリ表示を含むwatchOS管理のサポートも、今年中に提供開始すると発表しました。新たな種類のデバイスに対応することで、JamfはAppleデバイスをビジネスで活用することを容易にし、エンドユーザが仕事のスタイルに関わらず最も生産性が高い状態で働けるようにするという、同社のコミットメントを示しています。
<「Jamf Safe Internet」の新たな「バランスプライバシー」レポートにより、学生のプライバシーを維持しながらセキュリティ問題を解決するための可視性を実現>
教育機関向けコンテンツフィルタリングソリューション「Jamf Safe Internet」には、新たなプライバシー管理機能を追加し、「完全プライバシー」と「バランスプライバシー」の2つのレポートオプションを管理者に提供することを発表しました。デフォルト設定では、完全プライバシーモード(個人を特定できる情報は収集されず、レポートは匿名で集計)が有効になっていますが、適切な権限を持つ管理者は、バランスプライバシーモードに切り替えることができます。このモードでは、Jamf Proまたは「Jamf School」から収集された特定のデバイスとユーザ名が、セキュリティ問題の影響を受けた場合にのみ表示されます。これにより管理者は、他のベンダーが提供する従来のWebプロキシのような全面的可視化を行う手法を取ることなく、問題を迅速に解決することができます。
Jamfの最高顧客責任者であるサム・ジョンソンは、次のように述べています。
「教育に関するテクノロジーの世界においてプライバシーに関する適切な立場を取る際には、慎重にバランスを取ることが必要です。つまり、個人のプライバシーの権利を損なうことなく、学校所有のデバイスやネットワークのセキュリティを確保するために、IT管理者が特定の識別データにアクセスできるようにすることが求められています」
Jamfについて
Jamfは、エンドユーザから愛され、企業・組織から信頼されるAppleエクスペリエンスの管理、セキュアな運用、業務の簡素化を目指しています。またJamfは、企業にとって安全で、ユーザにとってシンプルかつプライバシーが保護された「Appleファースト」環境を実現するための、管理およびセキュリティソリューション一式を提供する、世界で唯一の企業です。Jamfに関する詳細は公式ウェブサイトをご覧ください。
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