「オンデバイスのコンテンツフィルタリング」とは
オンデバイスのコンテンツフィルタリングは、Appleが提供するネットワークフィルタリングのフレームワークです。Jamfでは、このフレームワークを利用してデバイス上でフィルタリングを強制適用することのできる機能を提供しています。既存のセキュリティ対策にこの機能を加えることで、学校や教育学区におけるウェブフィルタリングを強化するとともに、生徒のプライバシーをより確実に守ることができます。
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オンデバイスのコンテンツフィルタリングで学校のネット環境をさらに安全にする
AppleのNEFilterProviderと暗号化されたDoHを使用したJamf Safe Internetは、個々のiPadに入ってくるすべてのトラフィックを制限付きのサンドボックス内で精査し、さらにデータがそこを出る前に、URLのクエリパラメータなどの機密データを除去します。このプロセスはすべてデバイス上で行われるため、安全性に問題のあるトラフィックが学校のネットワークに近づくことはなく、生徒の個人情報を盗もうと近づく攻撃者を寄せ付けません。
学校でオンデバイスのコンテンツフィルタリングを採用すべき理由
既存のコンテンツフィルタリングツールで十分なのではないか、と考える方もいるかもしれません。確かに、従来のコンテンツフィルタリングを組織のセキュリティ対策に組み込むことは、スタート地点としては申し分ありません。しかし、そこにオンデバイスのコンテンツフィルタリングを追加することで、外部からの脅威だけでなくリスクを含む内部のアクティビティも防ぐことができ、セキュリティやプライバシーの保護をより強化することができます。
フィッシング、ソーシャルエンジニアリング、認証情報の盗難からの保護
学校からのメールを装い生徒に反応させるという意味で、フィッシングは非常に厄介な手口です。あたかも学校やその他の教育サイトから送られてきたかのように見えるため、生徒、そして教師や保護者でさえも、何も疑わずに認証情報を入力してしまいます。
その点、Jamf Safe Internetのサンドボックス機能なら、行動分析を行い、怪しいメールを生徒が目にする前に、フィッシングや悪意のあるサイトへのリンクをブロックしてくれます。
システムを回避しようとする生徒がいる場合
生徒が決まりに背こうとするのは、ある意味自然なことです。それこそが成長の証であると考える人もいるぐらいです。だからこそ、学校や保護者は生徒の安全を守るために特別な措置を講じなければならなりません。
オンデバイスのコンテンツフィルタリングは、URLではなくIPアドレスを使用してドメインベースの制限を回避することでブロックされたサイトにアクセスしようとする試みをブロックすることができます。これにより、どのような方法を使っても、アクセスが禁止されたサイトには辿り着けません。
オンデバイスのフィルタリングを学校で行うメリット
- より安全なネット環境:オンデバイスのフィルタリングを利用することにより、不適切なコンテンツから生徒を守り、より安全なネット環境を作り出すことができます。
- 集中できる環境: iPad上でフィルタリングを行うことで、生徒が教育リソースや教材だけにアクセスできるデバイス環境を作ります。これにより、生徒が教育関連コンテンツ以外のものに気を取られることなく、学習に集中できる環境を整えることができます。
- ポリシーの遵守:生徒がガイドラインに沿った形で学習できるよう、iPad上で利用規定を強制適用することができます。
- サイバー脅威対策:オンデバイスのコンテンツフィルタリングは、マルウェア、フィッシング攻撃、悪意のあるウェブサイトなどのサイバー脅威をブロックするため、生徒のデバイスと個人情報の保護に役立ちます。
- カスタマイズ機能:生徒の年齢やニーズによってフィルタリング設定をカスタマイズできるため、異なるグループ向けにもっとも適切なコンテンツへのアクセスを提供することができます。
オンデバイスのコンテンツフィルタリングでできること
- 既知の悪意のあるサイトへのアクセスをブロックし、疑わしいコンテンツをフィルタリング
- 過激なコンテンツ、暴力またはギャンブルの要素を含むウェブサイト、SNSプラットフォーム、ゲームサイトなど、不適切、有害、または教育目的ではないコンテンツへのアクセスをブロック
- 生徒の学年や年齢に合わせた、異なるレベルのコンテンツフィルタリングを作成
オンデバイスのコンテンツフィルタリングを導入する方法
オンデバイスコンテンツフィルタリングはJamf Safe Internetが提供する機能で、デバイス環境(例:1人1台端末、共有デバイス)に関わらず、管理対象のiOS およびiPadOSデバイス(バージョン16かそれ以降)で利用できます。
すでにJamf Safe Internetを利用している場合は、オンデバイスコンテンツフィルタリングは構成プロファイルの一部としてiPad OS(16かそれ以降)にすでに対応しています。スマートグループまたはデバイスグループを使用することで、それよりも古いデバイス用に個別のプロファイルを作成することもできます。
Jamfでは、今年中にオンデバイスのコンテンツフィルタリングのmacOSサポートを開始する予定です。
学習に集中できる安全な環境を提供するオンデバイスの
コンテンツフィルタリング
iPad上でコンテンツフィルタリングを行うことにより、学習に集中することができる安全な環境を生徒に提供できるだけでなく、教育リソースへのアクセスを確保しながら不適切なコンテンツやサイバー脅威に関連するリスクを軽減することが可能になります。
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