
Apple Vision Proが登場し、これまでAppleからハードウェアやソフトウェアが発売された時と同じように、企業や教育機関は早速このパーソナル&プロフェッショナルコンピューティングの未来を試しています。
あらゆる分野の組織が、このVision Proが可能にする全く新しい仕事や教育の最前線を体験しようと盛り上がりを見せる中、Appleは2月6日、VisionOS 1.1ベータ版でMDMサポートを導入することを明らかにしました。この発表からは、この先進的なヘッドセットでビジネスに大きな影響を与えようと目論むAppleの明確な意図が読み取れます。
AppleのイノベーションはJamfにとっても喜ばしいことです。Jamfは20年以上、Appleと共に歩んできました。Appleは最高の仕事ができるよう人々を支援し、ビジネスや教育変革の扉を開く企業であるという信念に基づいてJamfは設立されました。セキュリティおよびアクセス製品であるJamf ProtectとJamf Connectにより、Jamfはすでに、一般消費者のユースケースのニーズを超える、特別なセキュリティとコネクティビティを必要とするビジネスシーンにおいて、組織がVision Proの可能性を安全に探求するのを円滑に支援できるユニークな立場にあります。組織は、Vision Proを安全にデプロイするためのパスの確保に加えて、この新しい空間コンピューティングデバイスの広範な可能性についても考慮する必要があります。
Vision Proが"単なるヘッドセット"ではない理由
Appleに先駆けさまざまな企業が空間コンピューティング分野への参入に挑んできましたが、Appleはすでにこれらの企業よりも優位な立場にあります。なぜか?アプリのエコシステムだけをとって考えてみましょう。互換性のあるiPadおよびiOSアプリはすでに100万個を突破し、さらに発売に合わせて600個以上のVision Proアプリが公開され、Appleの新しいテクノロジーは即座に計り知れない実用性を発揮します。そしてVision Proはまだ売り出されたばかり。
今後数年でエコシステムが成熟し、普及が進めば、現在想定できる範囲をはるかに超えるビジネスアプリケーションが爆発的に増えるはずです。また、Apple IDと連携してVision ProをMac用のディスプレイとして使用できる機能は、このプラットフォームが補完的な役割も果たせることを証明しています。つまりVision Proは、これだけのために独立した利用環境を用意する必要はなく、Appleデバイスとのインタラクションや使用に関して、既存のワークフローにシームレスにフィットし、拡張します。
Apple Vision Proをビジネスに取り入れる
一般消費者はVision Proを手に入れるべきかどうか悩むかもしれませんが、企業には今日からVision Proを試験導入し、ROIを実現するべきである明確かつ説得力のあるユースケースが複数あります。
- トレーニング&新人研修:Vision Proが作り出す没入環境は職場でのトレーニングや新人研修に最適です。従業員はマニュアルをめくったり、ビデオを見たりするのではなく、インタラクティブな3Dシミュレーションの中でプロセスや環境を学び、視覚的に再現された現場の中でタスクをこなすステップ・バイ・ステップのガイドが、トレーニングをより魅力的で効果的なものにしてくれます。また、Vision Proではガイドやチェックリストにハンズフリーでアクセスできるため、両手を使えるようにしておく必要のあるトレーニングも可能です。
- コラボレーション&コミュニケーション:Vision Proはリモートワークやハイブリッドな労働環境でのコラボレーションとコミュニケーションを強化します。空間コンピューティング機能により、一般的なビデオ通話よりもリモートの参加者が近くに感じられる驚くほど臨場感のあるバーチャルミーティングが可能になり、2Dの共有画面に制限されることなく、共有された仮想空間に視覚化された3Dコンセプトに注釈を付けたり、操作したりすることができます。視線追跡と顔の視覚化機能も対面コミュニケーションの重要な側面を再現するのに役立ちます。
- デザイン&エンジニアリング:デザイナー、エンジニア、アーキテクトにとって、Vision Proは次のレベルのビジュアライゼーションやコラボレーションを可能にします。コンセプトや構造を実物大のリアルな3Dでレンダリングし、あらゆる角度からチェックすることができます。世界中のどこからでも、関係者たちが共有されたバーチャルデザインスペースに集まることで、デザインミーティングは極めてコラボレーティブになります。コメントや変更は抽象的なものに頼るのではなく、コンテクストに具体的に当てはめることができ、これが設計サイクルを短縮し、コストのかかる後期段階での変更を減らすのにつながります。
Vision Proを組織に導入されるための次へのステップ
では、企業や学校、病院がVision Proをいち早く採用し、可能性を見出すにはどうすればよいのでしょうか。VisionOSのMDMサポートが一般に利用できるようになるまで、一番大切なのはセキュリティです。他のエンドポイントと同様に、組織を危険にさらすインターネットの脅威からVision Proを守りながら、安全にデータへアクセスできるようにしなければなりません。
Jamfは、企業の発明者、発見者、探求者が、組織のデータを危険にさらすことなく、新しいハードウェア上で新しいアイデア、ユースケース、ソフトウェアを安全に開発し、テストすることを可能にします。Appleのフレームワークとヒューマンインターフェースガイドラインを遵守するJamfのコミットメントの結果、Jamf ProtectとJamf Connectは、Vision Proデバイスにインストールする準備が本日整いました。これには、Zero Trust Network Access (ZTNA)、企業データに安全にアクセスするための生体認証、フィッシング対策とネットワーク脅威の防止、目障りなコンテンツや有害なコンテンツをブロックするためのコンテンツフィルタリングが含まれます。
Apple Vision Proのセキュアアクセスの仕組み
Jamf TrustエンドユーザアプリがVision Proにインストールされると、エンドユーザはIDプロバイダでログインするだけで、ZTNA、ネットワーク脅威防御、コンテンツフィルタリングを有効化でき、iOS、iPadOS、macOS向けのJamf Trustの動作や機能を反映した体験で、Vision Proの操作にも直ぐに慣れることができます。セットアッププロセスの詳細については、技術ドキュメント をご覧ください。
JamfはアーリーアダプターがVision Proの可能性を発見し、未来に向けて構築するお手伝いをします。
Appleの最新オペレーティングシステムとの互換性において、Appleのもっとも重要なワークフローの導入の促進、Appleに特化したテクノロジーの機能拡張など、JamfはApple製品を活用する組織の成功を支援するために20年以上取り組んできました。私たちは、組織がVision Proの素晴らしい可能性を安全に追求できるよう、Appleとともに革新を続けていきます。
Apple Vision Proをビジネスや教育環境で使用しようと考えている組織で、一般的なコンシューマーユースケースのニーズを超える追加のセキュリティやコネクティビティが必要な場合は、担当者までご連絡ください。
空間コンピューティングというめまぐるしく変化するインパクトのある新時代に、お客様の力強いパートナーになれるよう尽力します。
Jamfを活用してVision Proの可能性を安全に探求しましょう。
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