Apple School Managerとは?

Apple School Managerの機能と、デバイス管理のワークフローを簡素化するために学校ができることについてご紹介します。

January 12 2023 投稿者

A man looking at a MacBook in front of a blackboard while another man looks over his shoulder

学校や教育機関で大量のデバイスをセットアップしたことがある方なら、新しいデバイスの導入やアプリやブックの一括購入がいかに頭の痛い作業であるかご存知のはずです。そんな場合、Apple School Managerを利用することで、このプロセスを劇的に簡素化し、モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションとうまく連携するツールとして活用することができます。しかし、Apple School Managerの実態や、それを使って何ができるかについて根本的に理解している人は少ないかもしれません。

Apple School Managerの歴史

かつて教育機関のIT管理者は、デバイスの登録とプロビジョニングのために、Appleの自動デバイス登録プログラム(DEP)と一括購入プログラム(VPP)を使用していました。しかし最終的にDEPとVPPの機能が統合され、クラスルームAppなどのクラス管理ツールも加わり、Apple School Managerと呼ばれる単一のポータルとして提供されるようになりました。このウェブベースのポータルは、ユーザ、デバイス、コンテンツを一箇所から管理するために利用することができ、MDMに加え、学校の生徒情報システム(SIS)との統合も可能です。

ビジネス組織の場合、Apple School Managerと同様の歴史と機能性を持つ、Apple Business Managerを利用することができます。

Apple School Managerでできること

Apple School Managerの主な機能のひとつに、生徒、教師、職員などの教育組織のメンバーに「管理対象Apple ID」と呼ばれる特殊なApple IDを発行する機能があります。保護者の許可を必要とせず、管理者がApple School Managerポータルで作成することができるほか、ユーザ情報を動的にアップデートすることも可能です。管理対象Apple IDは、学校のSISだけでなく、クラスルームAppのデータとも同期できるため、レッスンの準備に活用できます。

Apple School Managerでは、デバイスへの投資を最大化するために、共有iPadの機能を活用して生徒にパーソナライズされた学習体験を提供することも可能です。生徒が自分に割り当てられたiPadに管理対象Apple IDでサインインすると、必要なアプリやコンテンツにアクセスし、前回の続きから作業を再開することができます。サインアウト後に他のユーザに共有デバイスを引き渡しても、次回再び同じ場所から作業を再開することが可能です。

また、教師はクラスルームAppを利用し、生徒を必要な学習リソースやウェブサイトに誘導したり、Apple TVをプロジェクターとして使用したり、デバイスのパスコードのリセットなどといった基本的な管理機能を自分で行ったりできます。

もちろん、Apple School Managerはデバイス登録やアプリやブックの一括購入には便利ですが、それ単体ではデバイスをリモート管理をすることはできません。しかし、MDMソリューションと組み合わせてワークフローを自動化し、究極にシンプルなものに変えることで、管理者によるデバイスのゼロタッチ導入が可能になります。

Apple School ManagerをMDMと組み合わせて使うメリット

Apple School ManagerとMDMは相性抜群です。管理者が公式ルートでAppleデバイスを購入すると、そのデバイス(macOS、iOS、iPadOS)は自動的にApple School Managerに登録されます。さらに、MDMソリューションにデバイスを自動的に登録するよう設定することで、学校所有のすべてのデバイスに対してリモート管理機能を提供することができます。また、ゼロタッチの自動デバイス登録に加え、エンドユーザによるMDMの削除を防ぐことができるため、セキュリティがさらに強化されます。

プロセスは非常にシンプルです。

  1. Apple School Managerにオンライン登録し、MDMサーバをポータルに追加します
  2. デバイスを購入しアカウントに紐づけたら、エンドユーザに直接デバイスを発送します
  3. ユーザが初めてデバイスの電源を入れると、ゼロタッチでデバイスが自動的に登録されます
  4. 構成やアプリがデバイスに配布され、ITが指一本触れることなく、デバイスが管理下に置かれました

Apple School Managerは、Jamf ProやJamf SchoolのようなMDMソリューションと組み合わせて活用することで、Appleの素晴らしいユーザエクスペリエンスを損なうことなく、シームレスなワークフローをIT管理者に提供することができます。さらに、教育機関が堅牢なセキュリティ体制を維持できるよう支援します。

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