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総所有コスト (TCO): 企業における Mac と PC の比較

過去10年の間に、Macはその内蔵されたセキュリティと全体的な使いやすさにより、消費者からの人気を高めてきました。Mac の需要は、消費者だけではなく、同じメリットを見出している企業でも増加傾向にあります。たくさんの企業が、今後もより多くの Mac を導入する選択を取っており、このトレンドは、Apple 製品を使って育った若くて技術に精通した従業員によって、これからも継続していくことでしょう。

従業員に Mac を導入しようと考えたとき、どうしても出てくるのがコストの問題です。「Mac は確かに素晴らしいけど、同じ値段を出せば PC を2台購入できる。」というのは、IT部門では一般的な考え方です。しかし、基本的なサービス、ソフトウェア、管理、サポートの提供に関連する総所有コストを比較すると、その結果は(一部の人には驚くべきことですが) PC に比べ、Mac の方が経済的であることが明らかになりました。先行投資は、Mac の方が高額であるにも関わらず、なぜこの結果が出たのでしょうか?IBM のバイスプレジデントであるフレッチャー・プレヴィン氏のJamf Nation User Conference 2016でのプレゼンテーションでは、まさにこのテーマについて一歩踏み込んで、数字で明白な説明をし、企業におけるMacとPCの違いについての決着をつけています。

基本的なサービス

企業ネットワーク上にあるすべてのコンピュータは、一連の基本的サービスが必要となります。特に、電源とインターネットが利用可能でなければなりません。このコストは、どちらのプラットフォームでも基本的には同じです。ほとんどの組織では、コンピュータをディレクトリにバインドします。最も一般的なのは Microsoft Active Directory です。Active Directory の Client Access License (CAL) のコストは、Mac と PC で同じです。Mac は Active Directory などのディレクトリサービスに簡単にバインドすることができ、ディレクトリの認証情報を使用してログインしたり、ネットワークドライブをマッピングしたりすることができます。バインドプロセスは、イメージ化して手動で行うことも、管理システムを使用して自動化することもできます。

電源とディレクトリサービスのライセンス以外にも、ユーザが仕事をするために必要な他のサービスのライセンスも必要になります。これは多くの場合、メールアカウント、クラウドストレージ、チャットサービスへのアクセス、経費システム、コラボレーションツールなどです。これらのサービスの大部分はクラウドに移行しており、最新Webブラウザへのアクセスがあれば使用可能です。これらのサービスはクラウドベースであるため、Mac でも PC と同じように動作し、ベンダーはプラットフォームに関係なく同じ価格でサービスを提供しています。

次に、ユーザはソフトウェアにアクセスする必要があります。Mac には、ユーザが必要とするほとんどのアプリケーションが付属しているので、箱から取り出してすぐに使い始めることができます。Safari ウェブブラウザ、メール、カレンダー、Exchange に対応した連絡先、Keynote、Pages、Numbers といった生産性向上アプリなどが備えられています。しかし、誰もが Apple の内蔵アプリケーションを使いこなせるわけではないため、ほとんどの組織では、macOS 用にネイティブで動作する Microsoft Office の導入を選択しています。数年前に Office 365 を導入して以来、Microsoft はすべてのプラットフォームで Office のコストを標準化してきました。

最後に、すべてのユーザに必要なソフトウェアに加えて、組織はユーザにソフトウェアを配布するための配布ポイントを検討する必要があります。配布ポイントは、標準のファイル共有を実行するクラウドストレージまたはローカルサーバです。いずれにしても、これは Mac と PC では同じコストです。

ハードウェア

一般的に Mac は PC よりも高額です。2017年1月現在、Apple の最も安いノートパソコンは999ドルからで、スペック応じてそこから上がっていきます。Apple の Mac に対する戦略は、常に長く使えるように設計されたハイエンドのスペックを持つコンピュータを作ることでした。一方、PC は、価格に敏感な消費者のために、ベンダーが低価格帯のスペックを提供するため、価格が大きく変動することがあります。そのため、Mac の半額程度の価格で購入できる PC もあります。

ここで議論をやめて、「当社では Mac を買う余裕がありません」と言うこともできます。しかし、セキュリティと導入に必要なすべての必須ソフトウェアについて掘り下げて検証すると、Mac のコストの上昇がいかに幻のようなものであるかがわかります。

必要不可欠なソフトウェア

すべてのMacには、macOS のコピーが無料で付属しています。Apple はデスクトップ OS のバージョンを1つしか構築していないため、機能に矛盾がなく、ユーザは一貫した経験を得ることができます。macOS はドメイン(Active Directory を含む)へのバインドが可能で、フルディスク暗号化 (FileVault) を搭載しているほか、追加のソフトウェアを必要とせずに、デバイスの電源を入れた瞬間にマルウェアから保護する機能(XProtect を利用)も備えています。

一方、Windows 10 では、企業が独自にこれらの機能を追加するか、「Pro」バージョンを購入するか、またはその両方を購入する必要があります。Microsoft は、Windows 10 Proを199ドルで販売していますし、ハードウェアメーカーから名目上の価格で購入することもできます。Proバージョンは、PC をドメインにバインドし、フルディスク暗号化 (BitLocker) を行う必要があります。さらに、ほとんどの組織では、Windows の上にウイルス対策ソフトウェアを追加して、PC を悩ませ続けているマルウェアやウイルスから保護しています。

最後に、組織は新入社員にコンピュータを導入する方法が必要です。暗号化やマルウェア対策と同様に、Apple はmacOS に組み込まれたソリューション、Device Enrollment Program (DEP) を提供しています。このプログラムでは、組織がMac(と iOS デバイス)を注文すると、それらを企業所有としてフラグを立てることができます。デバイスの初回起動時に、Apple のデータベースでシリアル番号をチェックし、企業所有のデバイスとしての登録が強制的に実行されます。そこから管理システムが追加のアプリケーションや設定を読み込むことができます。これは、従来のイメージングに比べて、時間とコストを大幅に削減することができます。Windows 10には DEP に匹敵する代替手段の提供がないため、PC を使用している組織は、新しいユーザの PC を準備するために、時間と費用をかけてイメージングソリューションを導入しなければなりません。

管理

企業環境では、Mac と PC の両方に管理システムが必要不可欠です。適切なデスクトップ管理システムを導入することで、IT部門は新しいデバイスの導入、リモートでの設定、ソフトウェアの導入と更新、膨大なインベントリの収集、セキュリティ対策などを行うことができます。Microsoft は、Windows を管理するための System Center Configuration Manager (SCCM) を提供しています。これは、Windowsの管理ツールとしては最もポピュラーなものです。さらに、Microsoft は、モバイルデバイス管理 (MDM) を追加して SCCM の機能を拡張する Intune も作成しました。多くの組織は、Windows を完全に管理するために、Microsoft から両方のツールを購入しています。

ここでも、Appl eとの違いが見られます。Apple は iOS と macOS に管理フレームワーク (MDM) を構築していて、Apple デバイス専用の管理ソリューションである Jamf は、このフレームワークに加えて、Macをリモート管理するためにインストールされた追加のソフトウェアを活用することができます。Jamf は、macOS の新しいリリースにも即座に対応します。企業は Apple のデプロイプログラムとセキュリティツールを活用して、Mac管理機能の完全なエコシステムの恩恵を受けることができるのです。Jamf Self Serviceを使ってカスタムのアプリカタログを作成し、ユーザが IT 管理者認定のアプリや設定を Mac にインストールできるようにすることもできます。新しいツールやコンテンツが利用可能になった時には、すぐにユーザへ通知して、生産性を最大限に高めることができます。

サポート

総所有コストモデルの最終的な累計額を算出する前でも、すでに Mac の方が安価になっていることがわかります。しかし、デバイスの使用にあったって必要なものは、基本的なサービス、ハードウェアとソフトウェア、管理ツールだけではありません。ユーザをサポートする必要もありまよ。その費用はどうでしょう?サポートスタッフやヘルプデスクのリソースは、組織のニーズに応じて変化します。それでも、Mac ユーザは、PC ユーザに比べてサポートの必要性が低いというのは、以前から報告されてきました。

この2年間で10万台近くの Mac を導入してきた IBM は、この主張を裏付ける具体的なデータを発表しました。IBM の報告によると、PC ユーザは Mac ユーザに比べて2倍ものサポート・コールを行っています。さらに、チケットのうち、直接訪問を必要とするのはMacユーザのわずか5パーセントにすぎません。PC ユーザの場合は、IT 管理者の訪問を必要とするチケットが全体の27%にものぼります。さらに、IBM では、Windows の管理に必要なIT管理者の人数に比べて、Mac の管理に必要な IT 管理者の数はごくわずかです。これらの統計は、最大規模の Mac 導入を行う企業を対象としていますが、この傾向は、Mac を使用する小規模な組織にも当てはまります。

これらの驚異的な調査結果をまとめてみましょう

Mac のハードウェアだけを見ると PC よりもコストがかかりますが、Mac を導入する際に考慮すべき要素は他にもたくさんあります。ほとんどのコアサービスがクラウドに移行し、クロスプラットフォーム化されたおかげで、コストに関する選択肢は、Mac か PC か、となっています。

Windows の管理とセキュリティ対策を真剣に取り組んでいる組織であれば、Macではそれらの機能が OS に組み込まれているのとは対照的に、安価な PC のコストにソフトウェアやツールを追加する必要があります。最後に、管理ツールやサポートのコストを追加すると、組織にとって総所有コストの差が大きくなる可能性があります。実際、IBM では、PC と比較して、導入したMac 1台あたり273ドルから513ドルもの費用削減しているのです。

このように、組織におけるコンピュータにかかる実際のコストについては、結論が出ています。

Mac を使い始めることを真剣に検討し、その過程で大きなコスト削減をしたいとお考えの方は、ぜひお問い合わせください。どちらにするかまだ迷われている場合は、従業員選択プログラムの詳細をご覧になり、なぜ今まで以上に従業員が Mac を重視しているのかをご確認ください。

A user-centric focus

ブログをご覧いただきありがとうございます。

本文に記載されている Mac と PC の比較は、ほんの一部分です。ぜひ、電子書籍にある他の分析もご確認いただき、組織全体の時間とコストを削減しながら、ユーザに多数の機能を提供する方法を発見してください。

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