Jamf ブログ
Red and blue boxing gloves clashing over the total cost of ownership for Macs vs PC in the enterprise.
June 1, 2021 投稿者 Jonathan Locast

結局、MacとWindows、ビジネスで使うにはどちらが良いのでしょうか。総所有コストで比較しました

MacはWindowsよりも安く済む?

「Macか、Windowsか」長く続いてきた議論に決着をつける調査結果をお伝えします。

2020年1月にマイクロソフトはWindows 7のサポートを終了しました。それは、Windows7を使っていた多くの組織、何百万人ものデバイス利用者にとって、自分たちのハードウェアとソフトウェアのニーズを考え直す重要な転換点でした。10年前であれば、ただWindows 10にアップグレードするだけだったかもしれません。しかし、企業でのMacの利用率は増加傾向にあり、たとえWindows11がリリースされても、PCユーザはMacユーザと異なりデバイスのアップデートが遅れるため、この傾向は変わりません。デバイスの変更を考えるには、今が完璧なタイミングです。

Macは一般消費者の間で人気を博し、そうした状況を見た企業の多くが自社の従業員にAppleデバイスを配布する将来的、長期的なメリットや経費削減への効果などを調査しています。ITが世間一般に広がるにつれて、若手、あるいはテクノロジーに長けた社員に家で使っているデバイスを仕事場でも使いたいというトレンドは広がり続けています。2015年にデバイスの従業員選択制を取り入れたIBMのCIO、Fletcher Previnは2018年のJNUCにおいて”When did it become OK to live like The Jetsons at home but The Flinstones at work?” 「家は進んだ環境なのに職場は遅れたまま。これはいつOKになったのでしょうか。」とコメントしています。

従業員が利用するデバイスに Mac を導入しようと考えたとき、どうしてもコストの問題が出てきます。「Mac は確かに素晴らしいけど、同じ値段を出せば PC を2台購入できる。」というのは、IT部門では一般的な考えです。しかし、基本的なサービス、ソフトウェア、管理、サポートの提供など総所有コストを比較すると、一部の人には驚くべきことですが、PC に比べ、Mac の方が経済的であることが明らかになりました。

従業員満足度と生産性への貢献

Previnは、3度目の登壇となった2019年のJNUCにおいて、いかにMacが従業員の生産性とその成功につながるか、を仕事に対する満足度と従業員の定着率の目覚ましい改善とともに示しました。

従業員が自分の使いたいデバイスを持つようになり、Windowsユーザと比較して、macOSユーザがパフォーマンスレビューにおいて22%以上の期待を超える成果を出し、NPSにおいてはWindowsユーザの15ポイントに対し、Macユーザは47.5ポイントをつけたということがIBMの調査でわかりました。高いNPSのポイントに加え、IBMでMacを利用するユーザは17%の割合で会社を去りにくいという結果も出ており、生産性と従業員満足度にポジティブな影響があることがわかりました。

ただし、デバイス自体のパフォーマンスが良くても、従業員が高いレベルでパフォーマンスを発揮するには、必要な全てのツールとソフトウェアが従業員のデバイスになくてはなりません。IBMのMacユーザは社内で利用できるサードパーティのソフトウェアに満足し、追加のソフトウェアを必要としたのは5%だけでしたが、Windowsユーザの場合は、11%でした。そして、この満足感が今回の驚くべき調査結果につながりました。ある統計では、Windowsユーザと比較して、macOSユーザは高額なセールス案件が16%多かったといいます。

これらの特筆すべき点に加え、Previnは、IBMでは、Windowsデバイス200,000台をサポートするのに20人のエンジニアがいるのに対して、macOSデバイス200,000台をサポートするエンジニアは7人であると述べました。Macに比べて、Windowsデバイスのエンジニアサポート体制には、186%ものリソースが必要ということがわかります。

これらのデータは、Appleデバイスのメリットとして強調されている点ではないかもしれませんが、企業は、生産性、満足度を高くする上に離職率を低減し、サポート全般を少なくするデバイスを自社の従業員に与えることができるということを証明しています。これらは全て、事業で売り上げを上げつつ、必要な経費を抑えながら達成されました。

アンケートでわかるMacユーザの業務への貢献

ビジネスにMacを導入していく鍵となる要素を解き明かすため、グローバルの市場調査会社であるVanson Bourneは、デバイスの選択肢としてMacがある企業で働くMacユーザを対象に、どうして仕事にMacを選び、使っているのか調査を実施しました。以下はそのサマリーです。

・Macが生産性の向上につながる(97%)

・Macが創造性を引き出してくれる(95%)

・Macが満足感の向上につながる(94%)

・Macがなくては、効果的に業務を行うことができない(79%)

・直近12ヶ月間にMacを使っていて、起きた問題は、2つ、あるいはそれ以下(70%)

デバイスを使う人が満足し、生産性が高いと組織全体がその恩恵を受けます。

ここまでを踏まえて、一番初めの問題に戻ります。Appleデバイスの初期導入コストは高いのに、どうして総所有コストは少ないのでしょうか。IBMの発見を見てみましょう。

Base Service - 基本的なサービスにかかるコストは変わらない

企業のネットワークにある全てのコンピュータは一連の基本的なサービスを必要とします。特に、電力とインターネットは欠かせません。MacでもWindowsでも不可欠なコストです。多くの組織はコンピュータを、最も有名なものだとMicrosoft Active Directoryのような自分たちのディレクトリサービスに紐付けます。Active DirectoryのClient Access License(CAL)のコストは、MacでもWindowsでも同様です。MacはActive Directoryのようなディレクトリサービスに容易に紐づけることができ、ログイン、ネットワークドライブへのマッピングにディレクトリの資格情報を用いることができます。

ディレクトリサービスの電力やライセンスに対するコスト以外にも、ユーザが自身の業務上必要とする他のサービスのライセンスも必要になります。これには、メールアカウントやクラウドストレージ、チャットツール、経費生産システム、コラボレーションツールなどへのアクセスが含まれます。これらのサービスの多くはクラウドに移行しており、最新のウェブブラウザでアクセスするだけで利用できます。クラウドベースであるため、MacでもPCでも同様に稼働し、ベンダーはプラットフォームに関係なく同じ額を請求しています。

次に、ユーザはソフトウェアにアクセスする必要があります。Macは箱を開けた時から、Safari、メール、カレンダー、連絡先や、生産性を高めるKeynoteやPages、Numbersなどのユーザが必要なソフトウェアが入った状態で届きます。しかし、必ずしも全ての人が Appleのアプリだけで十分としている訳でなく、多くの組織がmacOSで稼働するMicrosoft Officeを配布しています。数年前のOffice 365の導入以来、Microsoftは全てのプラットフォームにおいてOfficeの費用を標準化しています。

最後に、組織では、全ユーザに共通で必要なアプリの他に、追加でユーザにソフトウェアを配信する方法を考えなくてはなりません。配信方法はクラウドストレージ、あるいは通常のファイル共有を運用しているローカルサーバなどが考えられます。いずれにせよ、MacでもPCもかかるコストは同額です。

Hardware - ハードウェアにかかるコストだけは、Windows PCの方が安いかもしれません

MacはハードウェアとしてはPCよりも高額です。AppleのMacBookは$999から始まり、必要なスペックに応じて、そこから金額が高くなります。AppleのMacの戦略は変わることはなく、長く利用できるように設計された高スペックのコンピュータを作り上げることでした。それに対して、Windows PCは値段に厳しいバイヤーのために低スペックのモデルをベンダーが提供するため、値段にかなりの幅があります。そのため、Windows PCの中にはMacの半分の価格で購入できるものがあるのです。

ここで考えるのをやめて、「やっぱりMacは高いですね。私たちには、Macを買う余裕はないです。」と言うことは簡単ですが、セキュリティやデプロイメントに求められる重要なソフトウェアに関する調査が、Macのコストは高いという認識は幻覚であったことを証明してくれます。

Essential Software - 組み込みのソフトウェアで導入にかかる時間とコストを削減

全てのMacには無料でmacOSが入っています。Appleは一つのデスクトップOSしか作っていないため、機能の差異はなく、ユーザも一貫したユーザエクスペリエンスを得ることができます。macOSではデバイスを立ち上げた瞬間から、追加のソフトウェアなしでActive Directoryを含むドメインへのバインド、FileVaultによるハードディスク暗号化、そして、XProtect有効化によるマルウェア対策を行うことができます。

一方、Windows10では、これらと同等の機能を追加するか、Proバージョンを購入するか、あるいはその両方が求められます。MicrosoftはWindows10 Proを$199で販売しています。PCをドメインに参加させたり、BitLockerと呼ばれるフルディスクの暗号化を行うにはProバージョンが必要となります。さらに、多くの組織では、WindowsPCを悩ませ続けるマルウェアやウィルスに対抗するためにWindowsのアンチウィルスソフトウェアを追加しています。

最後に、組織では、新しく入ってきた社員に対してデバイスを配布する手段が必要になります。Appleでは、ハードウェア暗号化とマルウェア対策と同様に、macOSに組み込まれているApple Business Managerというソリューションを提供しています。このソリューションを用いて、企業はiOSやiPadOSデバイスを含むAppleデバイスを注文する際に企業所有の資産であるとフラグを立てることができます。初めてデバイスの電源を入れる時に、Appleのデータベースとシリアルナンバーを照合し、企業所有のデバイスとして登録します。その後、管理システムで追加のアプリや設定を配布すことができます。これまでのイメージングとは異なり、膨大な時間とコストの削減になります。

Management – OS組み込み済みのMDMとJamfを活用して、IT部門が従業員の生産性を高めることが可能

ビジネス現場のMacとWindowsPCには、管理システムが必要不可欠です。適切なデバイス管理システムは、IT部門がデバイスを展開したり、リモートで構成設定を配信したり、ソフトウェアの配信や更新をしたり、そして、多くのインベントリ情報を収集し、セキュリティを確実にすることを可能にします。MicrosoftはWindowsPCを管理するために、Microsoft Endpoint Configuration Manager (MECM) を提供しています。この最もポピュラーなWindowsの管理ツールに加えて、Microsoftはモバイルデバイス管理(MDM)を追加することでMECMの機能を拡張するMicrosoft Endpoint Manager(MEM)を提供しています。多くの組織が完璧にWindowsを管理するためにMicrosoftから両ツールを購入しています。

Appleの場合は違います。AppleはOSにMDMと呼ばれる管理用フレームワークを構築しています。Apple Enterprise Managementのスタンダードである Jamfは、このフレームワークを用いており、更にリモートでMacを管理するために追加でインストールするソフトウェアを活用していますまた、新しいmacOSのリリースに即座に対応しています。組織はこれにより、Appleのデプロイメントプログラムとセキュリティツールを活用して、完璧なMac管理機能のエコシステムを享受することができます。さらに、”Jamf Self Service”を使用することで組織独自のアプリ・設定カタログを作成することができ、IT部門が許可したアプリや設定をユーザ自身でMacにインストールすることができます。新しいツールやコンテンツが利用可能になったときにはユーザに通知が届き、ユーザの生産性を最大限に高めることができます。

Support – IBMでは、Macに関するサポート部門のトラブル対応はWindowsの半分

総所有コストに関する最後の話題に入る前に、Macは高いものではないことがもうお分かりいただけたと思いますが、組織では、基本的なサービス、ハードウェア、ソフトウェア、管理ツールに加えて、デバイスを使用するユーザーへのサポートが必要になります。サポートスタッフやヘルプデスクにかかるリソースは各組織のニーズに応じて異なります。これまで長い間、確たる証拠はありませんが、MacユーザーはWindowsPCのユーザーよりもサポートを必要としないとされてきました。

しかし、200,000台近いMacを配布したIBMがこの主張を裏付ける確たるデータを示しました。IBMはMacユーザーに比して、WindowsPCユーザーは2倍のサポートコールを必要とすると述べています。公開されているそれらの内訳をみると、対面でのサポートを必要としたのはMacユーザーのうちたった5%だけでした。Windows PCユーザーの場合、サポートコールの内27%が厄介なトラブルでIT担当者が対面で対応する必要がありました。IBMは、Windowsの管理に必要な人員と比べて、Macの管理にはほんの少しの人員を割くだけでした。この数字は、大企業での大規模なMacの導入に関するものでしたが、この傾向は自分たちの環境にMacを導入する小規模な組織においてもみられます。

まとめ

Macはデバイス単体だとWindowsPCよりも高価であるものの、Macを配布するときには考慮する要素が多くありました。業務の中核を占めるサービスがクラウドに移行し、プラットフォーム横断的になったことでMacとPCとの間のコストの差は無かったことになります。

WindowsPCをきっちりと管理し、守ろうとする組織には、安価なPCに対して、追加でソフトウェアやツールが必要になりますが、MacにはOSにそれらの機能が組み込まれています。そして、管理ツールやサポートのコストを追加すると、総所有コストの差は組織にとって膨大なものになります。実際、IBMはWindows PCと比べて、Macを配布して$273〜$543の節約になったと言います。

ここまでご紹介してきたように、お客様の環境でお使いのコンピュータにかかる実コストに関する議論には、もう決着がついています。Macの導入を検討し、節約したいというお客様は、Jamfにお問い合わせください

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Photo of Jonathan Locast
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