Jamf Trustアプリとは？

Jamf Trustアプリとは？

シンプルで直感的なインターフェイスを備えたエンドユーザ向けのアプリであるJamf Trustは、組織にセキュリティとコンプライアンスのソリューションを提供してくれます。Jamf Trustを採用することにより、様々なセキュリティリスクからスマートフォン、タブレット、ノートパソコンなどのデバイスを保護し、ユーザデータのプライバシーを守ることができます。

ここからは、Jamf Trustアプリの使い方についてiOSを例に取って見ていきましょう。左側の画像はZTNAによるセキュアな接続が確立されたことを示しています。中央の画像は、セキュリティイベントのスキャンが行われ、注目すべき項目が検出されなかったことを示しています。右側はセキュリティ通知画面で、検出された問題の概要と、問題を解決する方法が表示されています。

これは、macOSデバイス上でZTNAを有効するためのJamf Trustの画面です。

Jamf Trustは、以下を含む様々な機能を備えています。

• エンドポイントおよびネットワークのセキュリティ担保：脆弱性検証、アプリのスキャン、デバイスの動作異常検出、ネットワークベースのセキュリティ保護など、デバイスとシステムをサイバー攻撃から保護するための様々な脅威防御機能が利用できます。
• インターネットコンテンツとデータの制御：包括的なコンテンツフィルタリングとデータ使用量のレポート機能が利用できます
• ゼロトラストネットワークアクセス （ZTNA）：機密データや業務アプリへのアクセスを承認されたユーザのみに許可することで、生産性とセキュリティをバランス良く提供します
• デジタル社員証：オフィスに入るための社員証やパスをモバイルウォレットに入れて使うことができます

アプリの構成を行う方法

従業員が必要とするサービスやアプリを設定したい場合は、Radarと呼ばれる管理コンソールを使用することで、アクティベーションプロファイルを作成した際に定義した特定のグループ（例：部署やユーザ権限など）に沿ってデバイスを構成および割り当てることができます。アクティベーションプロファイルは、サービスをバンドル化し、独自の構成によって定義されたグループにデバイスを割り当てるための簡単な方法を提供してくれます。

アクティベーションプロファイルの導入は以下の方法で手軽に行うことができます。

• UEM または MDM経由での配布（推奨）：Radarでデバイスまたはプラットフォーム独自のプロファイルを生成し、管理対象デバイスに導入します。このプロファイルによってペイロード内のアクティベーションプロファイルが参照され、アクティベーションのプロセスが開始されます。
• 共有可能リンク（オープン登録）：ユーザに共有するための固有のURLを提供します。リンクを開くと自動的にJamf Trustアプリが起動し、アクティベーションプロセスが開始されます。これは通常、管理対象外のデバイスに最適な方法です。

Jamf Trustアプリはユーザ主導型の登録に対応しているため、BYOD（私的端末の業務利用）プログラムに参加しているユーザは、プライバシーの心配をすることなく個人デバイスを安全に業務に利用することができます。Jamf Trustアプリは、業務データと個人データを完全に分離しますが、Androidの場合、ここには「仕事用」プロファイルの使用も含まれます。個人デバイスの場合、ユーザは自分のスケジュールに合わせてサービスのオン・オフを切り替えることができます。このサービスがオフになっている間、ユーザは組織のリソースにアクセスすることができなくなるため、組織は必要に応じてアクセスを制限することができます。

組織所有のデバイスやフルに管理されたデバイスの場合は、データやデバイスのコンプライアンスを常に監視することができるよう、アクセス制御をフルで適用することが可能です。

これらのサービスを複数組み合わせてTrusted Access（信頼できるアクセス）を実現するというJamf Trustアプリのユニークな特性により、組織はセキュリティと生産性の両方を確実に維持することができます。Trusted Accessのアーキテクチャや商品デモ、使用例をご覧になりたい方は、Trusted Access Solution Centerをご覧ください。

Jamf Trustの安全性

Jamf TrustアプリとJamf Security Cloud間の通信は、業界標準の暗号プロトコルで保護されており、デバイスとネットワーク間で送信されるすべてのデータを保護してくれます。

さらに、組織のセキュリティポリシーによって定義されたコンプライアンスを確保するために必要なデータのみを収集し、デバイスの個人データには一切アクセスしないことで、ユーザのプライバシーを保護します。つまり、従業員はプライバシーが侵害される心配なく、デバイスを個人的な目的で使用することができるのです。さらに、収集するデータポイントを選択し、一定の期間後にデータを自動的に削除するようにアプリを構成することも可能です。

エンタープライズ以外でも活躍するJamf Trust

Jamf Trustアプリによって解決できる主な課題の多くは、エンタープライズに関連するものですが、それらは特定の業界や特定の規模の組織に特化したものではありません。

Jamf Trustアプリは、組織のニーズに応じて構成することができる柔軟性を備えています。特筆すべき例として、Jamf Trustアプリは現在、教育機関向けの製品であるJamf Safe Internetと組み合わせて使用されています。デバイスを使用する従業員がプライバシーを求めるように、生徒もまた、プライバシーが尊重された形で学びを追求できる環境を求めています。Jamf Safe InternetとJamf Trustアプリは、生徒のネット使用をモニタリングし、トラブルを防ぎます。

Jamf Trustは、少数のデバイスを運用する会社から、大規模なフリートを持つ多国籍企業まで、どのような規模の組織でも同様に活用することができます。

Jamf Trustのダウンロード

Jamf Trustは以下の場所から入手できます。

• App Store（iOS、iPadOS、macOS搭載デバイスの場合）
• Play Store（Android搭載デバイスの場合。APKバージョンもあり）
• ダイレクトダウンロード（Windowsデバイスの場合）

システム要件の詳細については、こちらをご参照ください。

Jamf Trustは、組織のデバイスや機密データを保護し、関連規制へのコンプライアンスを維持するための、包括的なセキュリティソリューションを提供します。

Jamf TrustやRadarについてもっと詳しく知りたい方は、定期的にアップデートされる当社の関連ドキュメントをぜひご覧ください。簡単な手順ですぐに使い始めることができます。