Appleデバイスで従業員の生産性を最大化する
管理面で妥協することなく従業員のユーザエクスペリエンスと生産性を高めていくことは、けっして不可能ではありません。ダウンタイム削減、ユーザの利便性向上、デバイスのセキュリティとコンプライアンス確保に向けたヒントをご覧ください。
デバイスのトラブルが、あらゆる人の時間とお金を無駄に
デバイスのトラブルが頻発すると、業務を中断せざるをえなくなります。しかし、悪影響はそれだけにとどまりません。技術的な問題の解決が遅くなったり、ユーザが重要なアプリケーションやデータにアクセスできなくなったりする点も問題です。このような問題の影響は、組織の従業員数が増えるにつれてどんどん大きくなっていきます。組織全体で見ると、業務ができない時間が何百時間にものぼることすらあります。
技術的問題の悪影響:エンドユーザ
デバイスに問題が起こると、エンドユーザの不満が高まります。重要なプロジェクトの作業中にアプリがフリーズした、パスワードを忘れてしまってデバイスにアクセスできない、ネットワークにアクセスできず1日作業できなかった。こういった事態が起これば、仕事に対する満足度が大きく低下します。仕事に対する満足度が低下すれば、離職の原因にもなります。さらに、問題の対応に追われる結果、時間とお金が無駄になることも想像に難くありません。
技術的問題の悪影響:IT部門
従業員が不満を募らせているのであれば、IT部門はまさに気が狂いそうになるほどの苦しみを感じているに違いありません。
Macの管理者は、終わりのない修理対応や大量の作業チケットに悩まされることになるとわかっていながらも、問題の火消しに追われるあまり一貫性の確保に向けた土台作りの作業に時間を取れない状況です。
これはつまり、繰り返し発生する管理作業に多大な時間を浪費していることにほかなりません。また、疲労や手作業のプロセスが原因となってヒューマンエラーが発生し、それがチケットへの対応作業を増やす結果になっていることも、管理者は十分認識しています。
問題は、デバイスの構成作業を標準化し、自動化する時間が取れないことにあります。それが、デバイスに対するポリシー適用の一貫性の欠如、ひいてはセキュリティ侵害につながっていくのです。
自分のしている仕事が有害で喜ぶ人はいません。それに長時間労働まで重なるのであれば、なおさらです。
技術的問題の悪影響:リーダー層
マネージャであれば、部下から最大限の成果を引き出したいと考えるものです。組織に価値ある知見を提供してくれる人材については特にそうです。
デバイスのトラブルをはじめとする予防可能な問題の対応に追われていては、IT部門が以下のようなことをするのは難しくなります。
- 広い視野を持って考える:生産性とユーザエクスペリエンスを最大限高められるよう、業務フロー、プラットフォーム、プロセスを定期的に確認する
- 問題に先回りで対処する:オンボーディング、管理、セキュリティの業務を自動化することにより、ヒューマンエラーの原因を取り除き、従業員が具体的な成果につながる業務に注力できる環境を整える
- 戦略的に考える:(外部の力を借りるにせよ、自社で新規に構築するにせよ)現在保有しているテクノロジーを有効活用していくにはどうすれば良いかについて、経営幹部にタイムリーな情報を提供する、セキュリティを確保するために不可欠な情報を提供する、組織のIT構造の改革を提案する
IT部門から協力・知見が得られなければ、企業のリーダー層は従業員の満足度向上、顧客サービスの向上、テクノロジーの活用戦略の改善につながる有益な活動の機会を逃すことになります。
従業員の生産性とエンドユーザ環境を改善するには
従業員の生産性を高める方法はいたってシンプルです。具体的には、手作業による設定とチケットキューを廃止し、自動化された業務フローとリスクベースのアクセス制御に切り替えるだけです。
しかし、それは同時に困難なものでもあります。特に大きな組織の場合には、プロセスや人々の考え方を変えるのは大変な作業です。
大きな変化に挑む
大規模なプロジェクトには、 明確な判断軸と土台としてのフレームワークの2つが欠かせません。
これらを検討するにあたっては、従業員が入社してから歩む段階の一つひとつに焦点を当て、それぞれについて自動化と予防的管理を通じてシームレスな体験を届けるにはどうすれば良いかを考えてみるのが有効です。
採用およびオンボーディング
現場の作業は減らしつつ、新規の従業員にスピーディーでシームレス、かつパーソナライズされたオンボーディングを提供できるとしたらどうでしょうか?
事前に入念な計画を立て、さらに適切なソリューションを導入しておけば、勤務初日から生産性を発揮できるゼロタッチの効率的なオンボーディングプロセスを実現することは可能です。
- Apple の一括購入プログラム(VPP)を使えば、Appleの自動デバイス登録(ADE)により、会社として購入するデバイスが自動でMDMに登録されます。
- そのうえで、最初のポリシー、構成、セキュリティ、コンプライアンスのベースラインを、MDM内の個々のユーザグループに応じて設定します。ブループリント、コンプライアンスベンチマーク、ユーザグループの動的更新のすべてに対応したMDMを採用していれば、この作業は非常に簡単です。
- 以上2つをクリアすれば、スタッフに即座に業務を始めてもらうことができます。つまり、Appleから従業員の勤務場所に直接デバイスを発送するフローを採用できるようになるのです。デバイスには構成、ポリシー、アプリのすべてが最初から揃っているので、電源を入れるだけで準備完了です。新規採用者が勤務初日から業務を開始できるため、生産性が高まります。
日々の業務とアクセス
静的なアクセスポリシーは、無駄な時間を生み、業務効率を低下させます。そのため、デバイス、アプリ、セキュリティの管理にあたっては、セキュリティとスムーズな運用を両立できる強力なソリューションが欠かせません。
そこで、Appleの宣言型デバイス管理(DDM)を使ったソリューションです。DDMを使ったソリューションは、以下のような作業に先回りで対応できるため、デバイスとそのユーザの保護に大きな効果を発揮します。
- アプリに最新のパッチを漏れなく適用する
- OSのアップデートを迅速に適用し、ゼロデイ、ファーストデイのエクスプロイトを防ぐ
- 適切なセキュリティ設定、コンプライアンス設定を適用する
- ネットワーク設定を暗号化する
- 会社のリソースについて、各人のアクセスレベルに応じた正確な認証情報を提供する
さらに、デバイスがコンプライアンス状態から逸脱することのないよう、デバイスの状態を常時監視できることも重要です。
自動化は、これらすべてをIT部門が一切関与することなく実現できます。
従業員が必要なものにオンデマンドでアクセスできるようにする
業務やアクセス権、デバイスの状態が変われば、ユーザのニーズも変化します。そのため、ソリューションでは、ユーザがIT部門にサポートを依頼することなく事前承認済みアプリに即座にアクセスできるようになっている必要があります。
承認済みの安全なツールに即座にアクセスできる状態になっていれば、必要なツールの入手に際してIT部門に頼る必要がなくなるため、業務を中断せずに済みます。
セキュリティとコンプライアンス
- DDMを使ってデバイスを自動化および監視することは、ヒューマンエラーの削減、アップデートやパッチの適用漏れの予防、安全でないアップデートやパッチの回避に大きな効果を発揮します。
- デバイスレベルのコンプライアンス監視を設定すれば、デバイスがコンプライアンス状態から逸脱した時点でサーバに通知が届くようになります。
- セキュリティとコンプライアンスの監査を実施するとともに、コンプライアンスの維持の作業を自動化することも有効です。
- ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)を使ったソリューションを採用すれば、暗黙的な信頼を排除し、ユーザやデバイスにアクセス維持のための認証を随時求めていくことができます。
デバイスのメンテナンスとアップデート
デバイスのパフォーマンスを最大限に高めるためには、定期的な監査とレポートの自動化が重要です。スタッフが気づく前にIT部門が問題を発見し、修正できれば、生産性が落ちることはありません。
オフボーディングと役割の変化
スムーズなオフボーディングは、オンボーディングと同じくらい重要です。オフボーディングに際しては、IT部門は以下の3点に注意する必要があります。
- ビジネスデータの保護
- ネットワークの保護
- ライセンスの回収
そのためには、デバイスとMDMソリューションが以下のすべてに対応できるよう、オフボーディングの業務フローを自動化することが有効です。
- アクセス権の取り消し
- アカウントの廃止
- インベントリのアップデート
- データの安全なワイプ
- デバイスの再支給
エンドユーザとしてのお客様
IT部門が自社の従業員だけでなく、お客様や患者のサポートにあたることは少なくありません。クリニックや病院のITでお客様にシームレスなユーザエクスペリエンスを届けることができれば、時間の節約、ユーザ満足度の向上といった効果のほか、医療従事者がITのトラブルシューティングに追われる時間が減り、患者のケアに集中できるという好循環も生まれます。さらに、業務だけでなく、教育や研究の分野でも生産性向上の効果が期待できます。
医療業界
MDMが病院環境の自動化にどれほど対応できるかを知ると、驚かれるかもしれません。例えば、Jamfの場合には、以下のような要素の自動化に対応できます。
- 室内制御
- 患者の医療記録への安全なアクセス
- 患者向け情報や家族との通話機能の直接提供(iPadを利用)
- 遠隔医療
- 患者と医師の間でのバイタルデータをはじめとする健康情報の共有(在宅医療)
生産性向上という点に関してJamfの大きな強みの1つに、Healthcare Listenerがあります。Healthcare Listenerは、電子カルテ(EHR)システムとJamf Proを統合させる機能であり、EHRシステムから各種のメッセージ(退院、転院など)を受け取り、iOSやtvOSデバイスのリモートワイプやリモートロックなどの管理コマンドを自動で実行できます。デバイスを利用する患者が次々と変わる環境では、データを完全にワイプし、PHI(保護対象保健情報)とPII(個人識別情報)を保護することが欠かせません。
必要な処理のすべてを自動化すれば、臨床スタッフがデバイスの準備に時間を割く必要がなくなり、患者ケアに使える時間が増えます。
小売業界
小売業界では、デバイスを共有していながらも従業員のニーズやアクセスレベルが様々に異なることが少なくありません。そこで、強力な自動化機能を備えたMDMを導入すれば、以下のような効果を実現できます。
- IT機器の設定と導入を効率化
- 機器を複数人で共有
- 店舗のチーム同士で直接やり取り
- 店内やレジ前でオンラインの製品検索機能を提供
航空業界
航空業務では、あらゆる段階で信頼性の高いテクノロジーが必要です。つまり、どのテクノロジーも最小限の労力でスムーズに動作することがきわめて重要です。
IT部門としては、DDMを使った自動化でモバイル環境固有の課題に対処する手があります。自動化によりモバイル環境の課題を解決できれば、従業員と乗客のどちらにも良い影響が期待できます。
MDMベンダーの選定に際して重要なのは、以下の要素に対応できるかどうかです(Jamfならすべてに対応可能です)。
- 数千kmも離れた場所で常に移動を続けるデバイスを管理する
- デバイスセキュリティに関する政府機関の要件を充足する
- 技師、パイロット、フライトアテンダントなど、頼れるモバイルデバイスを必要とするスタッフの業務を効率化する
Jamfができること
Jamfでは、シームレスで生産的なユーザエクスペリエンスを創出し、エンタープライズの生産性向上を支えるソリューションを各種取り揃えています。いずれも以下を実現し、IT部門が生産性をすばやく発揮するとともに、業務の中断を最小限に抑えるうえで役立ちます。
- 勤務初日から作業を開始
- ダウンタイムを最小化
- 発生した問題を即座に自己解決
- 各種ツールにセキュアかつシームレスにアクセス
Jamf製品が従業員の生産性を高める理由
ゼロタッチの初期設定
Appleの自動デバイス登録とJamf製品を組み合わせれば、職場や学校のデバイスを自動で管理および保護することが可能になります。具体的には、個々のユーザに応じたデバイス構成を事前に済ませる「ゼロタッチ構成」により、デバイスを開封後すぐにユーザが業務を開始できるシームレスなオンボーディングが実現します。
ゼロタッチ導入を使えば、各スタッフが自らのプライバシーを守りつつ、企業データに確実にアクセスできる状態を確保できます。
予防的修復
Jamf製品では、Appleデバイスの予防的修復が可能です。具体的には、自動管理、セキュリティコンプライアンス、スクリプトベースのワークフローにより、ユーザに影響が及ぶ前に問題を修復できます。これを実現しているのが、リアルタイム監視と脅威予防の機能です。この2つがあることにより、IT部門がコンプライアンス状態からの逸脱やセキュリティ脅威などの問題を特定し、エスカレートする前に解決することが可能になっています。
Self Service+
Self Serviceは、従業員が業務に必要なアプリを検索・ダウンロード・更新できる、承認済みアプリのカタログです。
Apple管理者がSelf Service+でできることは以下のとおりです。
- ユーザの所属部署や役割、言語などに基づいてコンテンツをパーソナライズ
- ディレクトリサービスやクラウドIDと連携
- デバイスやネットワークのセキュリティに関する情報を提供し、ユーザのセキュリティ意識を向上
これに対して、エンドユーザができることは以下のとおりです。
- 必要なアプリにオンデマンドでアクセス
- IT関連のよくある問題を解決
- セキュリティ上の修復やアプリのアップデートについてリアルタイムで通知を受信
以上のすべてが、IT部門の対応工数を減らし、サポートコストやライセンスの無駄を最小化することにつながっていきます。
App インストーラでアプリのアップデートを自動化
App インストーラは、サードパーティ製アプリをスマートグループ内の管理対象コンピューターに配布できる機能です。ここで言うサードパーティ製アプリには、App Storeでは入手できないソフトウェアのほか、Mac App Storeで提供されている一部アプリがあります。
Jamfでは、そのベンダーからApp インストーラパッケージを調達したうえで、ユーザが安心して導入できるよう、再パッケージおよびコード署名を施しています。そのため、アプリを手作業で監視、パッケージ化、アップデートする必要がありません。
デバイスベースの条件付きアクセス
デバイスベースの条件付きアクセスは、IDプロバイダ(Microsoft Entra ID/Intuneなど)との統合により、コンプライアンスが確保された信頼できるAppleデバイスにのみ、企業リソースに対するアクセス権を与えることができる機能です。この機能では、リアルタイムの詳細なデバイスデータ(OSのバージョン、暗号化の状態など)をJamf Proから取得し、それを基にデバイスのコンプライアンス状態を判定します。そのうえで、デバイスが健全性チェックをパスできなかった場合には、そのアクセスを自動で制限します。
今日から従業員の生産性をアップ
重要なのは、従業員とデバイスのライフサイクルを常に意識することです。軽微な修正、アプリのダウンロード、パッチ、OSのアップグレードなどの作業を自動化すれば、IT部門の時間に余裕が生まれるだけでなく、ユーザエクスペリエンスも格段に改善できます。
Jamfの効果をその目でお確かめください