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Apple endpoints running Jamf

エンドポイント管理とは?

このブログでは、エンドポイント管理とは何か、そしてエンドポイントを管理および保護するために組織が使用できるツールについて説明します。

会社のリソースにアクセスできるすべてのエンドポイントは、リモートワークや私的デバイスの業務利用が増えた今は特に、ハッカーの侵入ポイントになってしまう可能性を秘めています。これこそが、エンドポイント管理が必要になる理由です。

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エンドポイント管理とは?

エンドポイント管理とは、特定のエンドポイントにアクセス許可やセキュリティポリシー、ツールなどを適用することを指します。エンドポイントには以下のものが含まれます。

  • デスクトップコンピュータやノートパソコン
  • モバイルデバイス
  • サーバ
  • メディアブースター
  • IoTデバイス

エンドポイント管理ソリューションは、エンドポイントを脅威から保護し、コンプライアンスを維持しながら、承認されたユーザに組織のデータやリソースへのアクセスを許可することを目的としています。

エンドポイントの管理プロセス

特定のエンドポイントの管理をどのように行うかは、ユーザのアクセス許可レベル、デバイスの種類、およびユーザが必要とするリソースによって異なりますが、通常エンドポイント管理のプロセスには以下のような構成要素があります。

インベントリ

当然のことながら、エンドポイントを管理するには、そのエンドポイントの詳細について知る必要があります。モバイルデバイス管理ソリューションを使用することで、管理者はフリートに含まれるデバイスの種類や各デバイスに紐付けられているユーザ、およびそのユーザのセキュリティステータスなどを把握することができます。

導入

プロセスを導入するにあたって、まずは適切なデバイスをユーザに割り当てる必要があります。そのユーザがリモート勤務をしている場合、組織の内部プロセスによっては、この工程に多大な時間とリソースを割かなければならない場合があります。デバイスが割り当てられたら、デバイス管理やセキュリティツールの実装準備ができたことになります。

構成

構成とは、導入された各デバイスへのアクセスが適切なユーザだけに許可され、業務に必要なツールやアプリケーションが提供されるようにするための方法です。

セキュリティのモニタリング

ユーザが構成済みのデバイスの使用を開始したら、デバイスのセキュリティツールや管理ツールがデバイスの健全性の監視やセキュリティ要件へのコンプライアンス維持を行います。

エンドポイント管理を行うメリット

デバイスをユーザに割り当てたまま放っておくよりも、エンドポイント管理を行う方が良いことは誰の目にも明らかです。しかし、正確にそこから何が得られるのでしょうか?

効率性の向上

適切なエンドポイント管理ツールを使用すると、あらゆる段階で効率性を向上させることができます。Appleの一括購入プログラム(VPP)とゼロタッチ導入を組み合わせることにより、IT担当者が指一本触れずにデバイスをAppleからユーザに直接発送し、すぐにデバイス管理や企業リソースへのアクセスを利用できるようになります。また、管理ツールを使用すると、バックグラウンドでリモート構成や監視を行うことができるため、ユーザの手を煩わせる必要がなくなり、ヘルプデスクへの問い合わせも削減することができます。

生産性の向上

エンドポイント管理では適切なアプリをユーザに割り当てることができます。業務に必要なアプリをITチームが事前に承認しておけば、ユーザはヘルプデスクに問い合わせたりアクセス許可のリクエストを行なったりせずに、必要に応じてアプリをダウンロードして使い始めることができます。また、 Self Serviceのようなポータルを採用することで、ユーザは自分がダウンロードしようとしているアプリが業務に適した信頼できるものであることを確認しなくても、簡単かつ安全にアプリにアクセスすることができます。さらに、アプリ管理ツールを利用して必要なアプリをユーザにプッシュしたり、適切なタイミングでパッチを適用したりすることも可能です。

セキュリティの強化

エンドポイント管理は、オペレーティングシステムやアプリケーションを最新の状態に保ち、業務リソースへのアクセスを厳格な認証要件で保護することに加え、フリートを安全に保つためにITチームが必要とするテレメトリデータを提供してくれます。

コストの削減

ここまで挙げられたすべてのポイントが、ITワークフローの合理化や、ユーザが効率的かつ安全に業務を行える環境の提供につながり、結果としてコスト削減が実現します。

エンドポイント管理ツールの主な機能

それでは、上記のメリットを実現するためにエンドポイント管理ソリューションに求められる機能について見てみましょう。

IT資産管理

モバイルデバイス管理(MDM)ソリューションは、 インベントリ管理の一環として、以下の項目の状態を追跡しながらエンドポイントに関するさまざまなデータを収集します。

  • ハードウェア
  • セキュリティのステータス
  • 管理対象ステータス
  • ソフトウェアのステータス
  • ユーザの割り当て状況
  • ロケーションの割り当て状況
  • 構成済みの設定
  • スマートグループのメンバーシップ
  • カスタム属性

このような情報を追跡することで、デバイスが承認されたユーザによって使用され、セキュリティが最高レベルに保たれていることを確認できます。また、エンドポイントをMDMに登録することで、デバイスのロケーションや接続されているネットワークに関係なく、従業員は必要なツールにアクセスできるようになります。

パッチとソフトウェアの配布

MDMソリューションは、エンドポイントを最新のOSとパッチで最新の状態に保つプロセスを効率化し、パッチの不適用に起因する脆弱性がハッカーに悪用されるリスクを軽減することもできます。

リモートアクセス

組織のローカルネットワーク上のデバイスを管理するだけでは不十分です。 ゼロトラストネットワークアクセス(ZTNA)は、必要に応じてアプリケーションへのマイクロトンネルを作成することにより、組織のツールへの安全なアクセスを提供します。 これは最小特権の原則に基づいており、ユーザは業務を行うために必要なリソースにのみにアクセスできます。

エンドポイントセキュリティ

エンドポイント保護ソフトウェアは、エンドポイントの監視を通して異常な動作や未知および既知の脅威を検出します。これにより、ITおよびセキュリティチームの脅威ハンティングの取り組みを支援するとともに、修復を簡素化し、迅速なインシデント対応を実現することができます。

エンドポイントの管理とセキュアな運用ならJamfにお任せください。

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