Jamf NowとJamf Pro、どちらを選ぶべき？

「ベーシック」なツールに含まれるものとは？

Jamf Nowには、営業担当者からのセールストークやツールを使いこなすためのトレーニング、膨大な取扱説明書やマニュアルなどは含まれていません。その必要がないからです。Jamf Nowは、その名の通り、今すぐに使い始められるよう設計されています。アカウント作成のすべての段階においてわかりやすい説明がなされ、必要なものがすべて揃った状態でデバイス管理を開始することができます。中小企業向けに設計されたJamf Nowは、以下の支援を提供します。

設定：ユーザ主導の登録、またはApple Business Managerの機能である自動デバイス登録機能を利用したゼロタッチ導入により、デバイスを登録することができます。登録が完了したら、Wi-Fi、メール、カレンダー、連絡先などの構成を設定したり、iPhone、iPad、Macに基本的な制限を設定したりすることができます。また、Blueprintを活用することで、継続的なデバイスのカスタマイズが可能になります。設定や制限、アプリなどを定義する複数のBlueprintを作成し、それを単一または複数のデバイスに導入します。例えば、小売企業の場合はRetail Blueprintを使用することで、もっとも一般的に使用されるアプリとともに、必要な設定を自動的に適用し、すべての従業員に業務に必要なツールを提供することができます。

インベントリ：Jamf Now内のインベントリステータスを確認するか、インベントリレポートを表計算ファイルにエクスポートしてデバイスの設定や詳細を把握することで、コンプライアンスの状態を確認することができます。メールの設定やWi-Fiの導入から、シリアル番号、OSバージョン、メモリ容量まで、デバイスに関するすべての情報がこのページに集約されています。特定のデバイスの状態を確認することに加え、インベントリをフィルタリングして複数のデバイスを監視したり、その他さまざまなフィルタリングを利用してフリート全体の状況を把握したりすることができます。これらすべてを、シンプルで直感的な操作で行うことが可能です。

デバイス管理：Jamf Nowは、複雑になりがちなデバイス管理を簡素化し、ユーザにとって直感的な環境を構築してくれるソリューションです。例えば、Apple Business Managerの機能である一括購入（VPP購入）で手に入れたアプリを適切なデバイスに向けて一元的に配布したり、自社アプリやApp Store以外の場所で提供されているアプリを導入する機能を備えています。さらに、エンドユーザに業務を中断させることなく、OSアップデートの管理やBlueprintのカスタマイズ、変更、導入を行ったり、小売店などのiOSデバイスの使用を単一のアプリにロックしたりPOSとして使用したりできるSingle App Modeなども使用できます。これはすべて、新たな変更が必要となる時まで「一度設定したら手を触れずに済む」ことを目標として設計されています。

セキュアな運用：管理対象のすべてのデバイスに対して、複雑なパスコードの利用と定期的な変更を要求したり、FileVault 2のようなAppleネイティブのセキュリティ機能をMacに強制適用したりすることが可能です。また、iPadやiPhoneを紛失した場合には、デバイスを無効にして場所を特定したり、リモートでロックまたはワイプしたりすることで、デバイスだけでなく、ユーザやデータの安全を確保できます。

Jamf Pro

2002年以来、Jamf ProはエンタープライズにおけるAppleデバイス管理の絶対的なスタンダードとなっています。Jamf Proは、組織所有のハードウェアを管理する専門のITチームまたは管理者を持つ組織向けに、日々の管理作業を自動化するための豊富な機能を提供します。

多くの組織が以下のような理由から、Apple製品の管理にJamf Proを使用しています（詳細については当社の担当者までお問い合わせください）。

導入：生産的に働くために必要なものを新しく入社した従業員にスピーディーに提供することは、IT管理者にとって頭痛の種です。この作業は、時間的制約があるだけでなく、同じことを何度も繰り返す必要があります。しかし、Jamf Proがあれば真の「ゼロタッチ」導入を実現できます。Appleデバイスをオーダーした後、それを直接ユーザの元に発送できるため、ITの担当者はデバイスに指一本触れる必要がありません。

また、Jamf ProはAppleが提供する無料の導入プログラムであるApple Business Managerと統合しているため、調達プロセスの更なる合理化が可能です。デバイスを新規購入しない場合でも、Jamf Proのネットワークスキャンツールを使って管理対象外のMacを検出し、管理下に置くための準備を始めることができます。

また、エンドユーザのプライバシーを維持しながら企業データを保護する最新のBYODソリューションであるユーザ主導登録により、個人所有のデバイスを業務に使用することも可能です。

インベントリ：職場におけるAppleデバイスの需要が高まるにつれて、導入されたすべての新しいAppleデバイスを把握する必要性が高まっています。Jamf Proの高度なインベントリ機能は、各デバイスの300以上のデータポイントを追跡し、必要に応じて詳細な情報を提供してくれます。

さらに、このインベントリ情報を当社のスマートグループ技術（特許取得済み）に取り込むことで、フリート管理の自動化が可能になります。グループのパラメータを簡単に定義するだけで、手間のかかる作業をすべてJamf Proに任せることができます。古いOSを搭載したモバイルデバイスを特定したり、特定のチームや部門のためのコンピュータグループを作成したりと、スマートグループでできることは無限です。

デバイス管理：基本的な構成プロファイルだけでなく、ポリシーやスクリプトを使用してデバイスを真にカスタマイズすることができます。アカウントの権限を変更したり、ユーザがログインするたびにカスタムスクリプトを実行したりするのも、非常に簡単です。macOSやiOSに対して設定できない制限はありません。カスタムスクリプトや高度な設定プロファイルを利用することで、デバイス管理の可能性は無限になります。さらに、Apple TVの完全サポートも含まれており、iPhoneやiPadと同様に簡単に管理できます。

アプリ管理：App Storeは、個人用アプリと仕事用アプリの両方が豊富に揃った世界的なマーケットプレイスです。Jamf Proでは、主要なアプリを組織全体に対して導入できるだけでなく、特定のロケーションやチーム、ユーザのみを対象に導入することができます。また、App Storeで入手できないアプリが必要な場合も心配いりません。Jamf Proに含まれているJamf Composerというツールを使用すれば、導入したいアプリをパッケージ化することができます。

Self Service：厳選されたアプリ、ドキュメント、リソースが搭載されたカタログをユーザに提供し、ヘルプデスクの助けを借りずに自分で必要なものをすばやく見つけることができるようにします。Self Serviceは、ロゴやバナー画像、ドック用アイコンにカスタムブランディングを施し、組織独自のデザインにカスタマイズすることも可能です。

セキュリティ：Appleはセキュリティ対策に力を入れていることで知られていますが、Jamf Proがそれをさらに強化してくれます。FileVaultによる暗号化やGatekeeperといったAppleネイティブのセキュリティツールを監視または強制適用することに加え、安全なVPNの構成や、ローカルmacOSアカウントの管理、管理権限の付与などをきめ細かく設定することができます。さらに、特定のソフトウェアの実行をブロックしたり、カメラやiCloudを無効にしたり、カーネルの拡張機能を管理したりといったことが、すべてワンクリックで行えます。

パッチ管理：古いソフトウェアは企業データを危険にさらす最大の脅威のひとつです。Jamf Proが提供するパッチ管理機能を利用することで、対象となるコンピュータにソフトウェアやOSのパッチを自動的に導入し、デバイスのコンプライアンスを維持することができます。Jamf Proでは、ユーザ側で行うアクションを定義し、アップデートに期限を設定することが可能です。また、広く利用されているサードパーティ製アプリの自動パッチアラートがすでに組み込まれています。必要なパッチを特定・配布し、その状態を記録することにおいて、Jamf Proに勝るツールは他にありません。

統合：Jamfは、世界最高のApple製品管理プラットフォームの構築にかねてから注力しており、Jamf Proの価値をさらに高めてくれる300以上の統合機能をJamf Marketplaceで提供しています。すでにお使いのツールやサービスとJamf Proをシームレスに統合させることで、組織は既存のテクノロジースタックを引き続き活用することができます。

さらに、MicrosoftやGoogleをはじめとする業界リーダーとのパートナーシップによって、各社が提供するツールのパワーを新たなレベルに引き上げることができます。MicrosoftのActive Directoryを使用する組織の場合は、その情報を利用してグループやポリシーの適用範囲を設定したり、Office 365をシームレスに管理または展開したり、Macに条件付きアクセスを適用したりできます。

Jamf Proならではのエクスペリエンス

私たちは、Jamf製品やAppleのハードウェアを採用、導入、および管理するプロセスにおいてさまざまなサポートを提供しています。

サポート：ワールドクラスのサポートチームが、Apple製品を活用する組織の成功をお手伝いします。営業時間内のメールまたは電話によるサポートは、件数に上限なくご利用いただけます。24時間体制のサポートや優先対応、製品の問題レポートへの優先アクセス、専属の担当者などをご希望の方向けに、プレミアムサポートもご用意しています。また、10万人を超えるApple IT管理者のコミュニティである「Jamf Nation」にもご参加いただけます。

サービス：デバイス管理を成功させるためにさらなるサポートが必要な場合は、当社のサービスチームが長年の経験を生かしてお手伝いいたします。1段階上のAppleデバイス管理を実現させるために必要なツールをオンサイトまたはリモートでご提供できるほか、さらにパワフルなワークフローの設計、実装に向けたプランニング、セキュリティ管理などが必要な場合は、プレミアムサービスもご利用いただけます。

トレーニング：Jamfの認定資格はIT管理者としての誇りや自信につながるだけでなく、転職の際の強い味方にもなります。トレーニングは、製品知識の向上はもちろんのこと、組織にとってさらに貴重な人材となるための最良の方法です。初級、中級、エキスパートの各レベルのトレーニングコースが用意されており、実践的な経験を得られるほか、JamfやAppleのエキスパートから直接指導を受けることができます。

まだ決めかねている場合は？

合理化されたソリューションをお探しの場合でも、包括的な管理プラットフォームをお探しの場合でも、Jamfなら間違いはありません。

Jamf Proの96％の顧客維持率と業界で最高レベルの顧客満足度が、Appleを使用する組織にとってJamfが最適解であることを物語っています。当社のソリューションをお試しになりたい方は、以下からお問い合わせください。